「FXで海外口座使ってるならゴールドやシルバーと相性がいいよ♪」
という話を聞いたので、ゴールドの取引をしてみようと思ってチャートを見ていました。
ゴールドはザックリいうと以下のような特徴があります。
- 長期的には買い(ロング)優位
- テクニカル分析が効きやすい
- ファンダメンタルズ分析も同様
- ボラティリティが高い
- 週末、年末は価格が上昇しやすい
これを踏まえてチャートを見ていると、9月からは転換期になりそうだなぁと思ったのでシナリオを立ててみました。
<ゴールドの表示>
ゴールドのチャートを見るときにふと疑問に思ったのですが、「GOLD」と「XAU●●●」の2つの表記があります。
結論:同じです。
(XAU/USD=ゴールド/米ドル)
環境認識(月足チャート)
はじめにゴールドの月足チャートから確認していきます。
↑のチャートは2004年から2022までの値動きを表したものです。
見てのとおり、ずーっと上昇トレンドが続いています。
現在値は2012年の最高値だったところを更新していることがわかります。
ということは、今後もさらに上昇していくんじゃないの?
とだれもが予想しますよね。
そういうことです。
なので、長期的にはゴールドは買い(ロング)に優位性があることがわかります。
リスクヘッジなどの目的で長期的にゴールドを保有しておきたい人は今の時点で買ってもいいと思います。
が、FXのように短期的に売買を繰り返して利益を得るのには月足チャートでは範囲が広すぎますので参考程度にとどめておけば十分です。
環境認識・シナリオ(週足チャート)
次は週足チャートです。
↑のチャートは2018年から現在までの4年分のゴールドの値動きです。
2020年前半までは上昇トレンド、そこからはやや下降気味のレンジとなっています。
チャートの後半部分をよく見てみると、ある価格帯で下降が止められている動きを見せています。
気になるのでそこにオレンジの水平線を引いておきます。
また、上限・下限が決まった中で値動きが上下しているようなので紫のチャネルを引きました。
水平線とチャネルを引くと少しチャートが理解しやすくなりますね。
現在値はチャネルでいうとレンジ下限あたりにいます。
そこには何度も下降を止められている重要な水平線もあります。
ついでに移動平均線(200SMA)も追いついてきて、そこにぶつかって反発されています。
どうでしょうか?
このラインを割って下降していくと思って売る(ショートする)か、それとも上昇していくと思って買う(ロングする)か、どちらの方が勝率が高いと思いますか?
実際にどうなるかは誰もわかりませんが、個人的にはロング目線で行こうと思います。
ショートするにはあまりにも障壁になっているものが多いからです。
しかし、この障壁をすべて乗り越えて下がっていけば、明確な下降トレンドがスタートしますので、その時点でショートを検討すればいいかなぁと思います。
週足チャートをみてわかったことをまとめます。
- 上昇→レンジ…トレンド転換はまだしていない
- 現在値はトレンド転換されるかどうかの重要ポイント
- 水平線、チャネル、移動平均線が抵抗帯になっている
- ガツンと下がっていけばショート、反発して上昇すればロングする
シナリオ(日足チャート)
次は日足チャートです。
↑のチャートは直近1年間のゴールドの値動きを表したものです。
日足では上昇→下降という値動きですね。
直近では下降トレンドですので、2022.3月以降はショート優位が続いていました。
ただ、価格も下がるべきところまで下がった後に大きめな反発(リバウンド)がありました。
そのリバウンドした価格から再度オレンジの水平線である前回安値と同じ価格まで戻ってきました。
リバウンドのチカラが強かったので、下降の勢いがひと段落したような感じがします。
それでは、週足で分析したことを踏まえてシナリオを考えてみます。
シナリオ1:トレンド転換を狙ってロング
一番勝率と利益が高くなるシナリオがこれです。
現時点ではダブルボトムの形になっていて、水平線、チャネル、移動平均線の3巨頭が下降するのをブロックしています。
となると、これ以上下降することができず、トレンド転換して上昇トレンドがスタートするんじゃないか、と推測するトレーダーが多いことが容易に想像できます。
このシナリオが採用されるととってもわかりやすいポイントからエントリーすることができて利益が出せるので理想的です。
値動き予想とエントリーポイントは↓のとおり
① Wボトムのネックラインを超えて上昇
② 下降の押し戻り最高値を超えて上昇(ここで上昇トレンドスタート)
③ リターンムーブで押し目を確認してエントリー
※リターンムーブがないときもあるので、早めに軽いポジションでエントリーするのもあり
シナリオ2:下降した後に反発 or そのまま下降
水平線を下抜けてしまったパターンです。
ここで考えることは2つあります。
1つは、前回下降を止めていた重要と思われる水平線を下抜けてしまった。
ということは、下降の勢いが強い(ショートエントリーしたいトレーダーが多い)と捉えることができるので、ロングエントリーが難しくなるという点です。
そのため、チャネル下限も下抜けることを想定しておき「チャネルではさすがに止まるよね」っと安易にロングエントリーするのは避けておく方がいいかもしれません。
そして、想定どおりココも下抜けていけば、リターンムーブを待ってショートエントリーするといいと思います。
2つ目は、ショート勢を刈り取った燃料で上昇していくパターンです。
いわゆるダマシですね。
一瞬、急激な下降で下抜けていきますが、すぐに値動きが戻ってきてその勢いで上昇していく感じです。
このパターンだと、すぐにはラインを下抜けていかず、現在値からしばらく横ばいが続く可能性もあります。
対策としては、焦ってエントリーしないで様子をみることが大事です。
急いでエントリーしても勝率は高くないですし、そこで買ったとしても再現性がありません。
エントリー根拠が重なるポイントを見つけてからでも遅くはありません。
- 水平線を下抜けたらしばらく様子見推奨
- チャネル下限で反発・上昇して明確なラインを超えたらロング
- チャネル下限も明確に下抜けたら、リターンムーブを待ってショート
- 横ばいが続くときは待つ
9月のエントリーポイント(4時間足チャート)
最後に、4時間足チャートをみながら9月のエントリーポイントを探していくことにします。
日足チャートと同じように下降トレンドですね。
よく見たら日足と同じようなチャートの形になっていることがわかります。
日足もエリオット波動の形をつくりながら下降していましたが、これも同じです。
ということは、4時間足もおなじように動く可能性が高いですね。
これは重要なヒントです。
日足に答えがあるのですから、それを使って良さそうなエントリーポイントを探しましょう。
(もちろん、日足どおりに動くとは限りません)
1つは、エリオット波動5波を狙ってのショートエントリーです。
4波がどこまで伸びるかは断定できませんが、現在値あたりに効きそうな水平線がありますので、ここから下がっていく可能性もあります。
もちろん、現在値より上昇していくかもしれませんが、上昇したとしても、下降のトレンドラインあたりで止められそうな感じです。(このあたりも前回値動きが止められていますし)
2つ目は、3波まで下降してきた後に水平線を抜けられなかった場合はロングエントリーができそうです。
再度、少しの反発が取れるかもしれませんし、そのまま上昇していく可能性もあります。
ただ、結果的にあまり反発せずに下抜けることも想定できますので、すぐに逃げられるように浅めに損切を入れた後にリバ取りエントリーするのも悪くない方法だと思います。
もちろん、セオリーどおりにダブルボトム→リターンムーブ→エントリーの方が勝率は高いです。
あ、大事なことを書き忘れていました。
日足と4時間足が下降トレンドになっているということは、月足・週足が上昇トレンドだったとしても、短期的にはショートエントリーが優勢です。
とりあえず、9月はショートできそうなポイントでサクッと利確するのがいいかなぁ。
- エリオット波動5波からのショートエントリー
- ダブルボトム→リターンムーブからのロングエントリー
- 水平線タッチでのリバ取りもアリ
FX×ゴールド×海外口座は最強の錬金術
FXは少ない資金(証拠金)でレバレッジをかけることで大きな金額を取引することができます。
そのため、価格変動(ボラティリティ)が高いもので取引した方が短期閣で大きな利益を得るチャンスがあります。
ゴールドは、殺人通貨といわれるポンドよりもさらにボラティリティが高いです。
また、他の通貨とは違い、リスクオンでは買われ、リスクオフでは売られるというわかりやすい動きをします。
また、テクニカル分析も効きやすく、慣れれば勝ちやすい商品になります。
海外口座は、日本のFX口座と違ってボラティリティが高い通貨・商品での取引に向いています。
例えば、レバレッジは日本では25倍ですが、海外では1000倍などでも取引できます。
また、証拠金維持率は日本は100%が多いですが、海外だと20%~50%となっています。
あと、海外ではゼロカットという「追証が要らない」システムもありますので、ハイレバトレードをしてマイナスになったとしてもマイナス=0円として処理してくれます。
これらの特徴をみると、FX(CFD)でゴールドを取引するのに海外口座がいかに優位性が高いかは一目瞭然だと思います。
FXの海外口座を作っていない人はこの機会に始めてみることをオススメします。
日本と同じように口座開設にかかる費用はすべて無料ですし、キャンペーンやポイント付与も多いのでデメリットといわれているレバレッジの高さはあまり気になりませんよ。