そもそもFXってなに?
外国為替証拠金取引のことで、米ドルやユーロなどの外貨に投資する金融商品の一つです。
FXという呼び名は「Foreign eXchange」(外国為替)の略です。

2つの通貨を交換する取引のことです。
たとえば、日本円を米ドルに換えることを「ドル買い」あるいは「円売り」といいます。
ところが、通貨の価値は刻一刻と変わっていきます。
昨日は1米ドル=120円だったけど、今日は121円に変わっていたりします。
この価格変動に着目して取引する投資がFXなのです。
証拠金を担保にその何倍もの金額を運用する取引のことです。
FXでは、あらかじめ現金を口座に入金し、それを担保に最大25倍のレバレッジ(てこの原理)をかけた取引ができます。
この口座に入れる現金を「証拠金」と呼びます。
たとえば、10万円の資金を証拠金とした場合には、最大250万円分の投資が可能となります。
ただし、含み損が増えてくると追加の証拠金が必要になることがあるので注意が必要です。
証拠金を元手に、外国為替をレバレッジをかけて取引する商品です。
少ない証拠金を元手にその何倍もの資金が運用できるので、為替相場が思惑通りに動くとガンガン稼げますが、一方で思惑とは逆方向に相場が変動すると大ダメージを受けます。
ただし、レバレッジを抑えて取引することもできるので、ローリスクでの運用も可能です。
FXをはじめるメリット
数ある金融商品(株、ゴールド、暗号資産、先物取引など)の中でFXの特徴・強みは以下のとおりです。
- 自由に取引できる(取引時間が長い)
- 価格が下がっても稼げる(売りでも取引OK)
- レバレッジがMAX25倍までOK
- 手数料(コスト)が安い
- 金利差で利息がもらえる(スワップポイントあり)
- 節税できる
1.自由に取引できる
FFXは、月曜の朝から金曜の深夜(土曜の早朝)まで、平日であれば24時間取引ができるようになっています。
例えば、株取引の場合は日中にしか取引できません。
しかし、FXならば日中に時間が取れないサラリーマンでも夜帰宅してから取引ができます。
自分のライフスタイルに合わせて好きな時間に取引ができるというのは強いメリットの一つです。
2.価格が下がっても稼げる
FXは外貨を買うだけでなく、売ることからでも取引できます。
もちろん、株取引や他の金融商品でも売りからスタートすることは可能ですが、FXは売りから始める敷居が低いです。
特別な手続きが必要なく、気軽に「買い」と「売り」を使い分けることができるので戦略の幅がグッと広がります。
3.レバレッジがMAX25倍までOK
FXの最大の特徴でありメリットは、レバレッジが最大25倍までかけれる、という点です。
レバレッジをかけるということは、少ない元手で大きな資金を動かすことができるということです。
基本的に資産運用の世界では資金力がある人(金持ち)ほど有利なゲームです。
ですが、レバレッジというツールをうまく使いこなすことで、金持ちと凡人との資金力の差を少し縮めることができます。
取り扱いを間違えると思わぬ事故を引き起こしてしまう「レバレッジ」。
そのせいで手痛いケガを負った人が「FXはキケン!」という間違った情報を発信していることで怖いイメージがあるかもしれません。
しかし、レバレッジはハサミや包丁と同じです。
使い方を間違えればケガをしますが、うまく使えば便利な道具ですよね。
使いこなせないうちはレバレッジを掛けずに(レバレッジを1倍にして)取引すればローリスクです。
FXはレバレッジ取引が標準仕様という点がGood
株取引でも信用取引といってレバレッジ3倍までの取引ができますが、別途手続きが必要だったり、制約があったりして初心者には使いにくいものです。
しかし、FXはレバレッジを1倍~25倍まで自由に選択することができます。
4.手数料が安い
FXの手数料はFX会社が多いことで競争激化となり、かなり手数料が安くなってきています。
FXと同じような商品である外貨預金と比べればその差は一目瞭然!
通貨 | FX | 外貨預金(A銀行) | 外貨預金(B銀行) |
---|---|---|---|
アメリカドル | 0.2銭 | 25銭 | 50銭 |
ユーロ | 0.3銭 | 25銭 | 80銭 |
オーストラリアドル | 0.6銭 | 45銭 | 1円 |
↑の表は売買に対する手数料…スプレッドをFXと外貨預金で比較したものです。
例えば、アメリカドルが1ドル100円のときに10万円分購入した(レバレッジ1倍で1,000通貨)とします。
・スプレッドが25銭かかるときは、0.25円×1,000通貨=250円かかります。
・スプレッドが0.2銭かかるときは、0.002円×1,000通貨=2円かかります。
これを100回取引すれば25,000円 vs 200円ですよ。
外貨預金の手数料がボッタクリすぎるのも笑えますが、FXの手数料の低さが際立ちますね。
手数料は税金と同じで1円でも安い方がいいに決まっています。
アンテナの感度を高くしていきましょう。
5.金利差で利息がもらえる
FXのもう一つの特徴であるスワップ金利(スワップポイント)。
スワップポイントとは「金利差調整分」とも呼ばれ、2カ国間の金利差によって発生する利益のことです。
日本のような超低金利の国の通貨を売って、トルコやメキシコ、南アフリカのような新興国などの金利水準が高い国の通貨を買うと、スワップポイントがポジションを決済するまで毎日得られることになります。
イメージとしては日本円を銀行に預けていたら金利をもらえるのと同じような原理です。
が、日本の銀行の金利とはケタ違いに大きな金利を受け取ることができます。それも毎日。
例えば、メキシコペソを10万通貨分買います。
メキシコペソのスワップポイントは1万通貨で10円(1日あたり)とすると、10万通貨を持っているだけで毎日100円を受け取ることができます。
いかがでしょうか。
通貨を保有しているだけで毎日チャリンチャリンとお金が増えていくのは単純に嬉しいですよ♪
興味がある人は少額からでも始めてみてはいかがでしょうか?
6.節税できる
意外な特徴として、FXはうまく申告すれば株や利子より税金がかかりません。
株や利子などの利益にかかる税金は約20%です。
同じく、FXにかかる税金も約20%です。が、FXでは必要経費を申告することが認められています。
つまり、FXにかかる経費(パソコン代、ネット代、FXの勉強にかかるツールや書籍代など)の分だけ税金が減額されるということです。
まぁそこまで利益が出ていないうちはあまり関係ないかもしれませんが、他の金融商品よりも税金が安くできることはメリットの一つでしょう。
また、株取引の場合は大抵利益を確定した段階で税金が差し引かれることになりますが、FXでは現状差し引かれることはありません。
つまり、利益を倍プッシュできる(証拠金にまわせる資金が増える)ので、より多くの利益を稼ぐことができるチャンスができるということです。
まぁ、税金が引かれていない分、利益が大きくなると申告する必要が出てきますが…。
FXの落とし穴(デメリット)
逆にFXをするときの注意点、デメリットを紹介します。
- 精神的にキツイ
- 強制的に決済される場合がある(ロスカット)
- スワップポイントを支払うこともある
- 税の申告が必要
では、それぞれを解説していきます。
1.精神的にキツイ
FXは自由度が高い金融商品です。
取引も一日中できますし、何の通貨で取引するのか、買うのか売るのか、どれだけのポジションをもってレバレッジはどれくらいかけるのか、いつまで保有して、いつ利益を確定するのかもすべて自分が決めることができます。
自由度が高い、ということはそれだけ自分で判断する機会が多い(精神的にキツイ・難しい)ということです。
そのため、寝る間を惜しんで取引に夢中になってしまい寝不足になってしまう人や、取引回数を重ねるうちにエスカレートしていきハイレバレッジな取引をしてしまう人、資金管理がうまくできずにいくつもポジションを保有して資金を溶かしてしまう人などがいることも事実です。
そうやって、あえなくFXの世界から退場していく人は数多くいます。
FXをする上で必要なことは、自分ルールを決めておくことです。
例えば、「取引時間は21時から1時間だけにする」とか「今の資金は〇円だから、ポジションは〇ロット・レバレッジは2倍までにする」、「通貨ペアは〇だけを見る」などです。
自由が高くて選択肢が多い分、トレーダー一人ひとりの取引のやり方や考え方は違います。
自分なりに試行錯誤して、過度な負担にならない自分に合ったトレード方法を探してみてください。
2.強制的に決済される場合がある(ロスカット)
ロスカットとは、未確定(決済前)の損失である含み損が一定の水準に達したときに、ポジションを自動的に強制決済されるしくみのことです。
【ロスカット発動条件】
FX口座の証拠金維持率が100%以下になったとき。
証拠金維持率(%) = 純資産 ÷ 必要証拠金 × 100%
自分で損失を確定することを「損切り」といいますが、ロスカットはFX会社の方で強制的に損切りさせるようなイメージです。
ロスカットは本来マイナス分がこれ以上増えないようにセーフティネットのために作られている制度ですが、ロスカットされるということは損失が確定してしまうということですのでかなり金銭的・精神的なダメージを受けます。
まぁ株取引でも信用取引でレバレッジをかけているとロスカットと同じような制度は存在します。
しかし、株の場合はレバレッジをかけている人は比率的に少ないと思います。(体感)
FXは標準装備でレバレッジをかけれるようなしくみですので、ロスカットについても十分に理解しておく必要があります。(自分の持っているポジションがあといくらマイナスになったらロスカットされるのか?など)
ココを知らずにテキトーにやっているといつかロスカットさんに遭遇してしまいます💦
十分に注意するポイントです。
【ロスカットを回避する方法】
1.FX口座に追加資金を投入する(→ 証拠金維持率が増える)
2.ポジションの一部を決済する(→ 必要証拠金が減る)
※ロスカットにならないような運用方法は各FX会社でシミュレーションや試算をすることができますので活用しましょう。
3.スワップポイントを支払う場合がある
スワップポイントは2ヵ国間の金利差で発生するものと上述しました。
ということは、保有する通貨ペアによってはスワップポイントをもらうどころか支払う必要がある場合もあるということです。
例えば、日本円を売ってアメリカドルを買う場合はスワップポイントがもらえますが、逆に日本円を買ってアメリカドルを売る場合はスワップポイントを支払うことになります。
もらえるときは嬉しいのですが、少額でも毎日スワップポイントが削られていくとジワジワとダメージを受けますので注意が必要です。
4.税の申告が必要
↑のメリットでも少しふれましたが、FXで利益が出たときは税の申告が必要です。
所得が20万円を超えたら確定申告、それ以下なら住民税申告が必要です。
また、マイナス(赤字)になったときは申告の必要はありませんが、あえてマイナスになったことを申告しておくことで、翌年プラスになったときに申告していたマイナス分と相殺することができます。
つまり節税になるということです。
まぁ金融商品の売買と税金はセットなのでFXに限ったことではないのですが。
まとめ
- 自由に取引できる(取引時間が長い)
- 価格が下がっても稼げる(売りでも取引OK)
- レバレッジがMAX25倍までOK…やりすぎると強制退場!
- 手数料(コスト)が安い
- 金利差で利息がもらえる/支払うときもある
- 節税できるけど、申告が面倒
- 自由度が高い分、精神的にキツイ
・通貨ペア
…取り扱う商品は通貨。通貨を買ったり売ったりして利益を得る。
・レバレッジ
…少ない資金で大きな買付ができる方法。FX最大の特徴。
・スワップポイント
…通貨間の金利差で利息のようなものがもらえたり、逆に支払ったりするもの。
・ロスカット
…自分の資金力以上にマイナスが膨らんだときに強制決済されること。
これだけは食らってはいけない!
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