エリオット波動とは?
チャート分析による手法の一つに「エリオット波動」を利用したものがあります。
チャート分析におけるエリオット波動とは、チャートの値動きを「波」として捉えることで、今後の値動きを予想するものです。
そのため、エリオット波動を極めることができれば、FX・株・仮想通貨などチャートでのトレードのすべてにおいて生かすことができます。
カンタンにエリオット波動について解説すると…
エリオット波動は上昇(下降)トレンドを形成しているときに、上図のようなチャートの形になるという考え方です。
そのため、トレンドに乗っていく順張りトレードをするときの押し戻りやトレンド転換を見極めるときなどにとても役に立ちます。
また、エリオット波動の習性というか定義にようなものがいくつかあり、それを知っているだけでもトレードの判断材料として使えることが多いです。
今回のメインであるエリオット波動3波は、トレードをするうえで一番エントリーしやすくて利益を出しやすいポイントになります。
ココを取っていくだけでトレードの難易度をかなり下げることができますので、今回の手法をぜひ自分のスキルとしていきましょう。
エリオット波動は3波が一番オイシイ
今回はエリオット波動で一番エントリーとして狙うべきポイントである3波を見極める方法について解説します。
エリオット波動には上昇と下降の2つがありますが、考え方はどちらも同じです。
今後は、説明を簡単にするために上昇のみで解説します。
下降の場合はその逆と捉えてください。
エリオット波動は3波を狙うのが定石であり、一番効率的です。
なぜかというと、1波はいつ来るかわからないので基本狙えないし、2波・4波は逆張りになるし、5波は3派ほどの利益を狙えないからです。
参考に、エリオット波動のそれぞれの波の特徴をまとめてみました。
- 1波:突然作られることが多くて、どこまで伸びるかわからない。
起点でエントリーするのはギャンブル的要素が多いし、途中エントリーしずらい。 - 2波:逆張りになるため、あまり利益を伸ばせない。
欲張りすぎると次の3波が始まってロスカットされる。 - 3波:1波・2波が作られている分、エントリーポイント・損切り・利確位置を決めやすい。
1波分は伸びることが多いので大きな利益を狙える。 - 4波:2波と同じで逆張りになるし、4波にならないことも多い。
不確定要素が多く、エントリーが難しい。 - 5波:どこまで伸びるか不確定だが、謙虚利確すれば利益を狙える。
5波と思っていても3波継続の場合もある。
3波を狙うには2波を見極めることが重要
エリオット波動の3波を狙ってトレードすることが重要であることはわかってもらえたかと思います。
ここまで聞いた方は「じゃあ、どうやったら3波を探すことができるの?」と思ったことでしょう。
チャートが出来上がった後に「あ、ココが3波だったのか。」とわかっても何の役にも立ちません。
我々トレーダーが知りたいことは「今から3波がスタートする」その起点ですよね。
お待たせしました。
今回のメインである3波を見極めるポイントは・・・2波を見極めることです。
当然ですが、3波がスタートするには2波が終わったことを確認する必要があります。
ということは、2波のことを理解しておけば、自然と3波がわかるということです。
2波の見極め方
2波を見極める方法は主に2つあります。
- 大きめの押し戻りがある
- キレイなトレンドでの押し戻りがある
2波の見つけ方のポイントは…1波が発生した後どこまでの戻りをつけるのか、です。
ココでの1波は「チャート上で目立つような強い上昇があった値動き」と考えておけばOKです。
そして、その上昇はいつか止まり、一度調整のため下降してきます。
これが2波となります。
ただ、2波とならずに1波継続となる場合もありますので、「これは2波だ!」とわかる必要があります。
その見極めるポイントが、「大きめの戻り」と「トレンドをつけての戻り」の2つです。
大きめの戻りとは?
「大きめの戻りって、どれぐらいなの?」
と思いますよね?
一つの例ですが、「1波の半値まで戻す」か「フィボナッチリトレースメントの61.8%まで戻す」場合が多いです。
要するに、多くのトレーダーが「ここが押し目だな!」って思えるようなチャート形状になってくれたら、そこが2波になるということです。
- 1波の半値まで戻す
- フィボナッチリトレースメント61.8%まで戻す
ただし、1波の上昇が弱い時は深く押し目をつけることが多くて、逆に1波が勢いよく上昇しているときはあまり押し目をつけずに再上昇します。
そのため、マニュアル的に「半値」とか「61.8%」という数字だけを覚えていても、それだけで2波の終了地点を当てることはできません。(参考にはなりますが…)
トレンドをつけての戻りとは?
2波が作られているときに、その値動きのなかでさらにエリオット波動が形成されることがあります。
1波→2波(ここで1波→2波→3波など)→3波→…
2波がこのような値動きになった場合は、2波の見極めがカンタンになりますし、3波の起点もわかりやすくなります。
3波の起点は根拠が重なったポイント
2波が終了し、3波の起点となるべきポイントは前述したとおりです。
まとめると・・・
- 1波の「半値」or「FR61.8%」まで戻りをつけたところ
- 2波の中に小さなエリオット波動3波or5波までカウントできたとき
さらに、このポイントに他の根拠が重なっていると、より3波になりやすくて上昇の勢いが強くなります。
例えば、押し戻り先に重要水平線やトレンドライン、移動平均線などがある場合です。
また、現在見ているチャートの上位足をチェックしてトレンドの方向性が一致しているときや、環境認識ができるとよりベターです。
実際のチャートで検証してみる
上のチャートはゴールドの日足チャートです。
1波が、画面左の下降トレンドである「最後の戻り高値」ラインを超えて上昇していることがわかります。
そして、2波がそのラインまで戻った後に3波がスタートしていることがわかります。
ただ、このときの2波はあまり戻りを付けることなく3波に突入していますね。
このように、1波の勢いが強いときは、戻りが大きくないときもありますので、見極めが難しいです。
また、同じ場面ですが、上のチャートのようにエリオット波動をカウントすることもできます。
このときの2波は、1波の約半値まで戻っています。
ただ、何度か意識されている水平線で2波の下降が止められていて、かつ3波の直前に小さなダブルボトムを付けてくれているので、3波エントリーがしやすい場面です。
上のチャートはゴールド1時間足チャートです。
これはエリオット波動の3波が始まらない…というかエリオット波動を形成しないパターンです。
当然ですが、すべての場面でエリオット波動をカウントすることはできません。
一方的に価格が伸びていくときや、レンジや調整期間のときなどはエリオット波動でのトレードはできません。
今回は大きな上昇があり、これを1波を捉えることはできますが前回高値と同じぐらいまでしか上昇していないことがわかります。
また、続く2波の波形もダブルトップの後に急下降していて、キレイな(徐々に)下降している値動きではなかったことも要因の一つでしょう。
そのため、3波が始まらなかったのかもしれません。
ここからわかることは、1波が前回高値を超えているか、2波の戻りの形はキレイなのか、を確認して3波エントリーの判断をする必要があるということです。
まとめ
- 1波が前回高値を超えて上昇しているか?
- 2波は大きな戻りをつけているか?
- 2波は戻りはトレンド(小さなエリオット)をつけているか?
- 2波の戻り位置に他の根拠が重なっているか?(チャートパターン、ラインなど)
- 上位足での環境認識をしているか?(上位足では逆張りになっていないか?重要なラインがないか?など)
ゴールド・シルバーの取引なら、1,000円から始められるFX口座。
日本の業者より低資金で安定的にトレードでき、多数のプロトレーダーも愛用している安心の大手業者:XMをオススメしています。
↓のサイトから登録すれば、他のトレーダーではもらえないキャッシュバッグがずっと貰えます♪