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キラッと光る優良成長銘柄【3645】メディカルネット

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割安に放置されている優良な小型株を発掘し、会社の成長を応援しつつ自分の資産を増やしていこう、というコンセプトで銘柄分析を行っております。

株価10倍株(テンバガー)銘柄を探している人の参考になれば幸いです。

事業内容

メディカルネットの事業は3つの柱があります。

メディアプラットフォーム事業

個人と歯科クリニックをつなぐ…B to C事業です。
具体的には、「からだ」・「健康」・「美」に特化した情報を提供するサイトの開発・運営を行っており、歯科に特化した検索サイトという感じです。

インプラントネットインプラントとは、あごの骨に直接埋入するフィクスチャーと呼ばれる人工歯根のことをいう。
また、歯科インプラント治療とは、歯を失った部分のあごの骨に、歯根の代わりとなるチタン製のインプラントを埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける治療。
https://www.implant.ac/
歯科矯正ネット矯正歯科治療(歯列矯正)とは、機能性及び審美性の向上のため、矯正器具(ワイヤー等)を用いて行う歯列や噛み合わせの治療。
https://www.kyousei-shika.net/
審美歯科ネット審美歯科治療とは、より美しく健康な歯と口元にするために、歯や口腔の審美性及び機能性を回復・改善させる治療。
https://www.shinbi-shika.net/

代表者の決算説明会では、楽天経済圏のように「歯科業界のメディカルネット経済圏」を作る、ということをお話しされていました。
そして、そのビジョンを達成するにあたって、かつて楽天がしたように積極的にM&Aを行っています。

ビジネスモデルとしては、原則1年ごとの自動更新契約(ストックビジネス)となっており、安定的に収入を確保することができます。
また、顧客が増えるほど利益が積みあがっていくため、この会社にとって重要な事業となっています。

医療機関経営支援事業

大きく6つのサービスがあります。

Webマーケティング(SEM)
Web制作(歯科クリニックなどのホームページ作成)
海外でのクリニック経営(タイ)
歯科ディーラー(販売代理)
医薬品の製造・販売
歯科医院の開業支援・経営支援

歯科医は基本的には勤務医ではなく独立して個人事業主(または法人化)します。
ただ、ドクターとしては優秀でも経営者としての知識や経験はないため、ドクターをしつつ経営も自分でしていくか、経営部分をプロに頼るかの2択となります。

歯科医が開業するには、店舗(物件)調達、登記登記などの諸手続、歯科衛生士などの人材雇用、機材等の購入、マーケティングなど様々なことを行う必要があります。

このような不慣れな業務を支援するのがこの「医療機関経営支援事業」となります。

他にも様々な歯科に関する事業を行っています。
詳細は公式サイトのIR2023.8.31 事業計画及び成長可能性に関する事項.pdf」をご覧いただくと詳細を確認できます。

医療B to B事業

事業名のとおり、歯科クリニックと医療関連メーカーをつなぐ事業です。
主に「Dentwave.com(https://www.dentwave.com/)」を運営しています。

ビジネスモデルとしては、歯科関係者との情報交換した内容を基に、医療機器メーカーなどに情報提供やマーケティング支援を行うことで広告料や手数料で稼ぐという流れです。¥

売上・利益

次に、この会社がどのくらい稼いでいるかをチェックしてみます。

まず、事業内容ごとの売上高の比率を見てみましょう。

一番大きな売上があるのは医療機関経営支援事業であり、約72%を占めています。
2番目にストック収入であるメディアプラットフォーム事業が約24%となっています。

次に、3つの事業を合わせた売上高、利益の推移を10年分チェックしてみます。

2019年ごろから経営改革を行った結果、それ以降は売上高・利益ともに右肩上がりに伸びています。

直近の利益がかなり下がっていますが、これは計画的な投資フェーズであるため、会社としては想定通りとのこと。

具体的には販管費が前年より3.8億円(38%)増となったようです。
ちなみに、販管費の内訳は↓のとおり。
資料のとおり、人件費が増えたことによる利益減であることがわかります。
まぁこれは会社が成長するうえで欠かせない投資になりますので、しかたがない…いや、むしろ積極的に投資することはいいことだと思います。

各種指標の分析

売上、利益以外の数値についてもチェックしてみます。
※数値は2023.11.22時点のもの。

1株あたりの株価は365円です。
100株で36,500円のため非常に買いやすい価格ですね。

時価総額は33億円とかなり小型です。
逆に、楽天のような経済圏を築くことができれば株価10倍以上も狙えるポテンシャルを秘めている、とも言えます。

PERは15倍と一般的な数値です。
ただ、成長銘柄(グロース株)であることを考えると割安なのかなと思います。
ちなみに、話題のPBRは1.7倍と1倍はクリアしています。

ROEは6%と少し冴えない数値です。
ただ、これは先ほどの説明にあったとおり、優秀な人材の確保・育成のため(会社の成長のため)にお金を使ったためなのであまり参考にしなくてもいいかもしれません。

自己資本比率は57%あるため、財務は健全かと思います。

配当利回りは0.8%です。
ちなみに、配当は3円です。
グロース株のため配当にあまり期待してもしかたないかもしれません。

ただ、この銘柄は株主優待があります。

100株以上&1年以上保有でクオカード1,000円分がもらえます。
配当と合わせると1,300円もらえることになります。
まぁ、株主優待は業界では廃止の方向に進んでいますし、個人的にもQUOカードよりは配当の方がうれしいですね。
その方が郵送料などのコストもかからずにコスパがいいと思います。

今後の見通し(株価は上がる?)

市場の環境は?

結論、市場は大きいのでまだまだ事業拡大できる余地あり!

↑の資料をまとめると…

  • ネット広告費はどの企業もガンガンお金つぎ込んでて伸びてる
  • 歯科の医療費は徐々に増えている→みんなが歯に関心を持つようになってきた
  • 歯科クリニック数は68,000前後で横ばい…でも当社の取引数はまだ1,000なので拡大できる

会社の戦略は?

今後の経営戦略として3つ掲げています。

  1. 新たな市場を開発
  2. 強みを生かしたビジネスモデル
  3. 積極的なM&A

この会社の強みである「歯科業界での知名度・実績、Web・DXノウハウ」を生かして、既存顧客の拡大はもちろん、新たな分野(歯科以外への医療分野、不動産販売など)への参入や、アジアでの歯科事業の拡大などを計画しています。

どの事業もM&Aがうまくいけば会社の急成長が見込めますので、それに伴い株価上昇が期待できます。

「2025年までに売上高100億円」を直近の目標としていますので、それが達成されれば単純に売上高が2倍≒株価2倍を狙えそうです。

チャート分析

↓のチャートは上場から現在までの株価の値動きを表したものです。

  • 上場来高値:1,200円
  • 上場来安値:130円
  • 現在値:365円

全体的な流れを見ると上昇トレンドなのかなぁという感じですね。

直近では2021.3月に800円ぐらいまで急騰しましたが、そこから徐々に下降していき、現在値である365円まで下がってきました。
上昇トレンドであるならば、どこかで買っていきたいですね。
では、どのあたりの価格帯で買えばいいのか…。

2021年から現在までのチャートに拡大してみました。

パッと見、下降トレンド→狭いレンジという流れです。
下げ止まった感もありますが、再度下降が続く可能性もあります。
今回はトレンドラインや水平線といったテクニカル分析はあまり機能していないような感じです。

手堅くいくなら上昇トレンドに反転したと思わせるような上昇が出たのを確認してから買うのがベターです。

が、多少リスクを取ってもいいから少しでも安く買いたい、という方は20~30円下がったタイミングで100株ずつ買い足していく、という戦略もいいかもしれません。
この銘柄は株価が安いので、100株ずつ買ってもそこまでの痛手ではありませんので、このような戦略もとることができそうです。

まとめ

分析したことをまとめます。

証券コード/会社名3645/メディカルネット
事業内容歯科に特化したビジネスを展開中。
1.メディアプラットフォーム(歯科クリニック ⇔ 利用者)
2.医療機関への経営支援(Webマーケ、開業支援、医薬品販売など)
3.医療BtoB
売上・利益・売上は過去最高を更新中(経営支援が売上の7割)
・利益は投資フェーズを挟んでいるため波があるが、今後の成長に期待
各種指標・株価:1株365円程度(買いやすい)
・時価総額:33億円(かなり小さいのでボラあるが将来化けるかも)
・PER:15倍
・PBR:1.7倍
・ROE:6%
・自己資本比率:57%
・配当利回り:0.8%(1株3円)※優待あり
今後の見通し・市場は大きいので成長余地がある。
・歯科の重要性が見直されているので追い風。
・歯科クリニック総数68,000に対して取引数は1,000。(伸びしろあり)
・新分野に参入予定。M&Aも積極的。
・会社の戦略通りに進めば、2年後に株価2倍もありうる!
チャート分析・下降トレンド→レンジ(調整中)の流れ。
・トレンド反転したカタチはまだ出ていないので、今すぐは買いにくい。
・1株の価格が安いので、下がったタイミングでちょっとずつ買うのもアリ。
おまけ株価爆上げ要素アリ
・代表者が大株主
・時価総額200億以下
・売上高が毎年10%以上
・1株あたりの株価が低め

個人的には「歯はとっても大事」と考えているので、歯科に目をつけてそれに特化したビジネスを行っているココはとても興味深いです。

また、説明会の動画を見ていると、代表者の情熱が伝わってきて思わず応援したくなりました。

ちょっと興味が出てきた人は↓の動画を見てみることをおすすめします。

<URL>
メディカルネット公式サイト IR情報(https://www.medical-net.com/ir/library/