「チェンジホールディングス(証券コード:3962)」という会社の株について、初心者〜中級者の投資家に向けて解説します。
「株主優待があるって聞いたけど、本当にお得なの?」
「この会社の株を長期で持つと儲かるの?」
「今の株価は高いのか安いのか?」
そんな疑問に答える形でまとめました。
投資をこれから始める方でもわかりやすいように、専門用語には説明をつけています。
1. チェンジホールディングスとはどんな会社?
チェンジホールディングスは、デジタルを活用して社会の仕組みを変えること(DX=デジタルトランスフォーメーション)を目指している会社です。
事業の柱は大きく4つあります。
- 地方創生
- 自治体向けに「ふるさと納税」の仕組みを提供。
- 特に「ふるさとチョイス」というサイトを運営していて、ふるさと納税市場で大きなシェアを持っています。
- 民間DX(デジタル化支援)
- 企業のIT化を支援。M&A仲介サービス「fundbook」もグループに入っています。
- 公共DX
- 官公庁や自治体向けにシステム導入や業務のデジタル化を支援。
- サイバーセキュリティ
- インターネットの安全を守るサービスを提供。
「地方創生 × デジタル」という、国の方針とも合致した成長分野に強みを持つのが特徴です。

2. 株主へのメリット(配当+優待)
投資家にとって嬉しいのは、配当と株主優待です。
- 配当:1株あたり23円(2026年3月期の会社予想)
→ 株価を1,100円とすると、利回りは約2%です。 - 株主優待:
- 300株以上の保有でデジタルギフトがもらえる仕組み
- 年2回で合計最大20,000円分
- 保有年数によって金額が増える仕組み
例えば、株価1,100円で300株を買うと、投資額は約33万円。
そこから毎年「配当6,900円+優待20,000円=合計26,900円」が戻ってきます。
つまり、利回りは約7.9%。
銀行預金の金利と比べれば圧倒的に高いリターンです。

3. 今後の成長性はどうか?
会社は「3年後に売上を約2倍に伸ばす」という中期目標を掲げています。
利益を表す「EPS(1株あたり利益)」という指標があります。
EPSとは、会社の儲けを株数で割ったもので、株価の基礎になる数字です。
- 現在のEPS:113円(会社予想)
- 3年後の目標EPS:160〜200円
もし本当にEPSが160〜200円まで増えた場合、株価は次のように動く可能性があります。
- EPS160円 × PER12倍(利益の12倍で株が買われる想定)=1,920円
- EPS200円 × PER15倍(強気シナリオ)=3,000円
つまり、株価が今の2倍前後まで上がるシナリオも見えてきます。

4. 今の株価は高い?安い?
現在の株価は1,100円前後(2025年9月時点)。
指標としてよく使われる「PER(株価収益率)」を見てみると、約10倍です。
PERとは「株価が利益の何倍まで買われているか」を示す数字で、日本株の平均は14〜15倍程度。
つまり、チェンジHDは「やや割安」と言えます。
投資家の目安としては:
- 1,000円以下なら割安で仕込みやすい
- 1,100〜1,200円台は妥当な水準
と考えられます。

5. 注意すべきリスク
もちろん、良いことばかりではありません。リスクもあります。
- 事業の実行リスク
M&Aで買った会社(fundbookなど)が計画通り成長しない可能性。 - ふるさと納税制度の変更
ルール変更(返礼品規制など)があると業績に影響する可能性があります。 - のれん(買収した企業の無形資産)リスク
将来価値が下がると「減損」という形で一気に利益が減る可能性があります。
投資は「リターンとリスクはセット」であることを忘れないようにしましょう。
6. 投資初心者へのまとめアドバイス
チェンジホールディングスは:
- 株主優待+配当で高利回り(7〜8%)
- 長期成長シナリオでは株価2倍の可能性
- 株価は今、割安〜妥当な水準
という点で、長期保有に向いた銘柄だと言えます。
ただし、短期的には株価が上下しやすく、制度変更などのリスクもあるため、
- 一度に大きな金額を投資するのではなく、分けて買う(積立や分散投資)
- 四半期ごとの決算や「ふるさと納税事業の動き」を確認する
といった工夫が安心につながります。
7. この記事のまとめ
- チェンジHDは「地方創生×デジタル」に強みを持つ成長企業
- 株主優待と配当を合わせると利回りは7〜8%と高水準
- 3年後に利益が伸びれば株価2倍の可能性もある
- 一方で、制度変更やM&Aのリスクもあるので注意が必要
- 株価1,000〜1,200円台は投資を検討する価値あり
投資は「会社の将来性を信じて株を持つ」ことです。
チェンジホールディングスは、長期で持つには魅力的な要素が多い銘柄です。
あなたが「優待を楽しみながら、将来の株価上昇も狙いたい」と考えるなら、検討する価値は十分にあると思います。
本記事は、特定銘柄の投資助言をするものではありません。(個人の分析結果による所感です。)
投資は自己責任でお願いします。
8. 参考文献
◆株式会社チェンジホールディングス(IRのページ)
https://www.changeholdings.co.jp/ir/
・2026年3月期第1四半期決算説明会の開催動画
https://change-jp.app.box.com/s/cfnuhndue3nywg79ay14jrwaeqk3a7d9
・2026年3月期第1四半期決算説明資料
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3962/ir_material_for_fiscal_ym/185400/00.pdf
◆バフェット・コード(3962 チェンジHDのページ)
https://www.buffett-code.com/company/3962/