3年前…私がちょうどブログを始めたころ、どうやって銘柄を選定したり分析していたのか、そして結果として株価はどうなったのかを検証していこうと思います。
今回は、2020.12.14に分析した銘柄「7064 ハウテレビジョン」について再検証していきます。
改めて検証しなおすことで、単に予想の当たりはずれをみるのではなく、より深くその銘柄の成長性・将来性をりかいすることができます。
それにより、将来の株価予想もしやすくなります。
ちなみに、前回の記事はこちらです。…が、今見てみると低レベルすぎるので見なくていいです💦
7064 会社概要まとめ
一言でいうと「学生(社会人)と企業をマッチングさせる」会社です。
メインは「外資就活ドットコム」という挑戦志向の高いハイレベルな学生向けの就職活動支援プラットフォームを運営しています。
サブは「Liiga(リーガ)」という若手社会人のスキルアップやキャリア観構築、転職活動などのサポートを行うプラットフォームを運営しています。
共通しているのは「ハイクラス人材にフォーカス」していることです。
どの企業も例外なく優秀な人材がほしいと思っていますし、学生側もより条件のよい企業に就職したいと考えています。
そこをマッチングしているハウテレビジョンは着眼点がすばらしく、かつそれを実行できていることから経営陣も優秀であることがわかります。
ビジネスモデルとしては、企業からの広告収入や成果報酬、登録しているユーザからの課金(受講料など)があります。
当時、分析した内容
当時考えていたことは「テンバガーになりうる銘柄かどうか」という観点だけで分析していました。
そして、次の5つの点に注目していたようです。
- 時価総額が小さい(当時、26億円)
- 上場後2年以内
- ビジネスモデルに将来性がある
- 順調に売上が伸びている
- 大株主が代表者である
確かに、テンバガーになる要素はありそうですね。
特に、事業内容についてですが、よくある学生と企業とのマッチングサービスかと思いきや、ハイクラス人材に特化している点が興味深く、参入障壁があることから成長性に期待ができますね。
現在の状況
7064 株価の推移
それでは、当時の株価と現在の株価を比較してみましょう。
当時、2020.12.14時点では株価が2,000円ぐらいでした。
値動き的には下降トレンドから上昇トレンドに変わるのかな?っていう値動きでしたが、中途半端に高い位置にいましたので、もう少し下がってから(1,500円ぐらいになったら)買おうかなぁと考えていました。
で、2,3年後には株価が2~5倍になるんじゃないの?
ってテキトーに予想していたようです。
そしてビギナーズラックが発動したおかげなのか、予想したとおりに株価が上がってくれています♪
実際、2年後に株価は急上昇!
2,000円で買っていたとしても、ほぼ3倍の5,700円ぐらいまで急騰しました。
…が、残念ながら、私はそのあとの値動きはちょこちょこみていたのですが、結局この銘柄を買うことなく放置していたので、全く稼ぐことはできませんでした😢
ホントに残念過ぎます…。
7064 業績の推移
前回の分析から3年経過していますので、改めて業績の推移を確認しておきましょう。
まずは売上から。
順調に右肩上がりに伸びていますね。
過去最高額を更新し続けているので、問題なく成長していることがわかります。
売上高は21億円、営業利益率は21%、純利益率は13.8%もあります。
ビジネスモデル的に利益率が高いので、今後の成長にも期待できます。
営業利益は4.5億円、純利益は2.9億円です。
利益についても順調な右肩上がり…と思いきや2021年は赤字になっています。
設備投資が多かったため赤字になっているようですが、その後は順調に利益を積み上げているようなので問題ないかと思います。
EPSも先ほどの利益と同じようなグラフになっています。
また、配当はずっと0円です。
これはまだまだ成長に資金を使っていく、という点では仕方がないことかもしれません。
ガッツリ儲かってきたら配当を出していくと思いますので、長期保有の方はガマンですね。
時価総額はまだ44億円と伸びしろしかないです。
時価総額が20億円の時は株価が2,000円ぐらいでした。
今は44億円で、株価は3,265円です。
時価総額はまだまだ伸びていけば、それに比例して株価も上昇してくれると思います。
PERは15倍です。
割安でも割高でもない、ちょうどいい状態です。
強いて言えば割安なところで買いたいところですが、下がりすぎると再上昇するのに時間が買ってしまいますので、買い時としてはいい時期かもしれません。…わかんないですが。
ROEは31%もあります。
これはかなり高い数値であり、経営が上手くいっている証拠です。
ちなみに自己資本比率は46%です。
グロース株としては十分な数値でしょう。
今後の成長性・株価予想
利用者の推移は堅調に増加中
今後、ハウテレビジョン(7064)が成長していくにはユーザ(会員数)が増えなければいけません。
ということで、2つのサービスの会員数の推移をチェックしてみます。
↑が取引した会社の累計で、↓が会員数の累計です。
どちらも順調に伸びていることがわかります。
特に、最近会員数がよく伸びているため、このサービスの認知度が上がってきて利用者が増えているのではないかと考えられます。
この調子で会員数が増えると、必然的に取引する会社も増えていくと思いますので、それが売上upに貢献⇒株価上昇、という流れになります。
市場規模は?
就活の市場規模(会社にとってのお客様)はどれぐらいなのでしょうか?
そもそも、釣りをしている釣り堀に魚がいないと、どんなにいい釣り竿と餌があっても釣れない、ということになります。
ターゲット市場を見てみると、想像以上に大きいことがわかります。
この会社が釣っている魚は、まだほんの一部であることがわかりますので、成長余地があることがわかりますね。
ちなみに、具体的な数値を表したのが↓のグラフになります。
ザックリいうと、今この会社が取引しているのは全体の数%しかないですよ、まだまだ行けまっせ!ってことです。
会社の中期目標
会社は「今後、これぐらい稼げるように頑張ります」という目標を立てています。
それが、2027年に「売上高60億円、営業利益15億円」というもの。
2024年で比較すると約3倍にします、と宣言していることになります。
そして、この目標が達成されると、理論上は株価も3倍になるはずです。
我々、投資家はこれが成功するのかどうかを見極めて投資することになります。
まとめ
個人的な分析・感想を交えてのまとめは↓のとおり。
ハウテレビジョン(7064)とは | 学生・社会人と企業をマッチングさせる会社 |
特徴は? | ハイクラス(特に優秀)な学生の比率が高い! その手の人材が欲しい企業も多い! |
業績は? | 売上・利益は増収増益(右肩上がりに成長中) ROE・ROAも高い 無配当 |
10倍株(テンバガー)要素は? | 売上・利益が右肩上がり 時価総額が小さい 大株主が経営者 ただ、めっちゃ急成長するかと言われると… |
成長性は? | 市場規模は大きい 常に人材不足が指摘されている 他の会社との差別化ができている M&Aで一発急成長にも期待 |
リスクは? | 同業他社との競合 少子化のため、転職部門の強化も必要か |
どうせ買うならもう少し割安になったら買いたいところです。
が、前回もそう言いつつ買えないままでしたので、今度はどこかのタイミングで買っておこうかなぁと思います。
できれば新NISAが使えるようになる来年に買いたいところですね。
あ、投資は自己責任ですよ。
参考資料
ハウテレビジョン公式サイト …IRページの資料が細かく書かれているので理解しやすい。
バフェット・コード …業績などがグラフ化していて視覚的に見やすい。
株探 …全体をスッキリまとめてくれている。
TradingView …株価の推移をチェックしたり、テクニカル分析をするのに超便利。