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今が稼ぎ時!「チェココルナ円」に投資しようと本気で考えてみた

チェココルナ_アイキャッチ画像
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チェココルナ円(CZK/JPY)への投資を考えてみました。

というのも、最近は各国の政策金利が軒並み上昇して、クロス円取引だとどの通貨を買ってもスワップポイント(スワップ金利)がかなりもらえる状態となっています。

私は、現在メキシコペソ円をすこーしだけ保有していますが、リスク分散として他の通貨ペアも買えないかなぁと思って、いろいろと調べてみました。
南アフリカランド円(ZAR/JPY)やトルコリラ円(TRY/JPY)はまだまだ下降トレンドが続いていて長期投資には不適格…。
他の高金利通貨で比較的安定的な通貨はないのかなぁと探していたところ、チェココルナ円はいいかも♪と思ったので、調べたことをまとめてみました。

メキシコペソ円(MXN/JPY)以外の高金利通貨を探している方向けの記事となっていますので、ご参考になれば幸いです。

こんな人に読んでほしい

高金利通貨でスワップポイントを重視した長期投資がしたい人
メキシコペソ円以外の高金利通貨を探している人
チェココルナ円に投資してみようと考えている人

チェココルナってなに?背景と経済のまとめ

チェココルナの歴史的背景:

  • チェココルナは、チェコ共和国の通貨で、1993年にチェコスロバキアが平和的に分離し、独立国として誕生した際に導入されました。
    それまではチェコスロバキアクローナと呼ばれる通貨を使用していました。
  • チェココルナは、チェコ地域の豊かな歴史に由来し、中世からの伝統が続く通貨として存在します。
    その名前は中世のコルナ金貨に由来しています。

現在の経済状況:

  • チェコ共和国は中欧に位置し、その地理的位置からくる貿易と投資の要所として注目されています。
    経済は安定しており、中央ヨーロッパで最も発展した国の一つです。
  • 自動車産業、機械工業、エレクトロニクス、観光など多様な産業が成長しており、国内総生産(GDP)は右肩上がりに増加しています。
  • チェコ共和国は欧州連合(EU)の一員であり、EU市場との自由な取引が可能です。
    これにより、外国との貿易が拡大し、外国からの投資が増加しています。
  • 環境への配慮や再生可能エネルギーの推進など、持続可能な経済成長を促進する政策にも力を入れています。

チェココルナの強み・弱み

チェココルナを扱う上での強み・弱みをまとめてみました。

強み

  1. 高金利通貨
    チェコは現時点では高金利通貨に当てはまります。
    ということは、チェココルナを持っているだけでスワップポイントが多くもらえる、ということになります。
  2. 少額資金で取引できる
    チェココルナ円の現在値は6.5円ぐらいです。
    1,000通貨単位であれば6,500円あればレバレッジなしで運用できる点が魅力です。
  3. 国際格付け上位国
    マーケットに多大な影響がある国債格付け(ソブリン格付け)で、チェコは他の高金利通貨よりも高い順位にあります。(例:ムーディーズでAa3)
    ということは、その分経済が安定していると評価されていることになります。
    ※日本:A1、メキシコ:Baa2、南アフリカ:Ba2、トルコ:B3
  4. 経済成長
    チェコは中欧で経済成長が続いており、国内総生産(GDP)が増加しています。
    これは投資家にとって魅力的です。
    国が成長するということは通貨の価値が上がることになりますので、チェココルナを保有していた場合、価値が上がるということになります。

弱み

  1. マイナー通貨
    チェコは他の大国に比べて市場規模が小さいため、FXではマイナー通貨です。
    そのため、スプレッドやスワップポイントの手数料が他の通貨より高めです。
  2. 自動車産業への依存度が高い
    チェコの経済は自動車産業に大きく依存しており、国内総生産(GDP)の一部を占めるほどです。
    そのため、自動車業界が不景気になれば、それがチェコ経済に影響を与える可能性があります。
  3. 地政学的リスク
    チェコの地理的位置からくる地政学的リスクが存在します。
    周辺国(ロシア、ドイツ、ポーランド、オーストリア)との関係や地域的な安全保障問題が通貨に影響を及ぼす可能性があります。

チェコの政策金利をチェック

チェココルナに限らず、通貨の価格を計る指標の一つに「政策金利」があります。

政策金利と通貨の関係
  • 政策金利の上昇
    中央銀行が政策金利を上げると、その国の通貨が銀行にとって魅力的になります。
    なぜなら、高金利の通貨を持っていると、銀行はより多くの利益を得られるからです。
  • 通貨の需要が増加
    高金利の通貨を持つことが利益につながると、外国からその通貨を買いたいと考える人が増えます。
    そのため、その国の通貨への需要が増加します。
  • 通貨価値の上昇
    需要が増加すると、通貨の価値が上昇します。
    つまり、その国の通貨が他の通貨に比べて価値が高くなります。
    これは通貨の価値が上がったことを意味します。

要するに、「政策金利が上がる≒通貨の価格が上がる」ということです。
現実にはそう簡単ではありませんが、長期的な流れ(トレンド)を予想するときは確認しておく必要があります。

ということで、チェコの政策金利をまとめてみました。

現在(2023.11.7時点)のチェコの政策金利は7%です。

↑のグラフをみると、コロナショック後から政策金利が急上昇していることがわかります。
逆に、それ以前は政策金利は低いままでした。

現在はまだ政策金利が横ばいのままですが、他国と同様にインフレが一段落して、経済状況がコロナ前の水準に戻ってきたら政策金利が下がってくるかもしれませんね。
政策金利が下がるということは、日本円との金利差が少なくなるということを意味しますので、今までもらえていたスワップポイントが減ってしまう可能性があります。
これはイタイところですね。

また、政策金利が下がるとチェココルナの魅力の一つであるスワップポイントが減ることで、チェココルナの価格は下がっていくかもしれません。
例えばチェココルナ円を6円で保有していたのに5円になってしまうと1ロット(10,000通貨)持っているだけで1万円も損してしまうことになります。

さらに、日本は現在の政策金利は-0.1%ですが、今後上がっていく場合も考えられます。
ということは、金利差が縮小していくことでチェココルナが安くなって、日本円が高くなる可能性もあります。
そうなれば、スワップポイントが減るだけじゃなく、為替差損(キャピタルゲイン)でも損する可能性があります。

チャート分析でわかる戦略

チェココルナについてはザックリ理解できたと思います。

では、次にチェココルナ円の過去の値動きをチャートでチェックしてみましょう。

↑のチャートは2008年~2023年11月現在のチェココルナ円の値動きを表したものです。
かなり長期間での視点で見ていますが、長期的なトレンドをチェックするのには必要不可欠です。
このチャートで重要な点は次のとおりです。

<ポイント>

  • 最高値:7.4円(直近高値:6.7円)
  • 最安値:3.7円(直近安値:4.2円)
  • 変動幅:4.3円(直近の変動幅:2.5円)
  • 5.4円あたりが意識される価格帯

このチャートを私なりに分析すると…

まず、全体的な流れは下降→レンジ→上昇というトレンドです。
当然ながら、現在は一方的で強力な上昇トレンドとなっています。
押し目を付けて一時的に下がってきてくれれば絶好の買いポイントになりますが、このままズルズルと上昇していく可能性もあります。

この上昇の最初のゴール地点は…もちろん、最高値である7.4円でしょう。
そこまで上昇することができれば、一端調整のため高確率で下落します。

また、現時点が結果的に最高値となり、今後はトレンド転換して下降していく可能性も想定しておく必要はあります。
下降していくとなると、意識されている「5.4円の壁」までは下がっていくかもしれませんが、ここで一度反発・上昇することが予想できます。
さらに、この壁をした抜けてしまったときは、直近安値である4.2円までの下落もありうるかもしれません。
長期投資を行うのであれば、これぐらいの最悪シナリオも考えておく必要はあると思います。

ということで、私なりの戦略は次の3つです。

長期保有するための戦略
  • 現時点では少しだけポジションを持つ(4.2円まで下がってもロスカットされない額)
  • 下がってきたときに少しずつ買い増す
  • 5.4円の壁まで下がったら追加買い
  • 7円あたりまで上昇したら全部利確♪(チェココルナ円の投資は終了)

どれぐらい稼げるの?(10万円投資する場合)

とりあえず、10万円の資金でチェココルナ円に投資するケースでシミュレーションしてみます。

ローリスク・ミドルリターンプラン

まずは、直近安値である4.2円まで下がってもロスカットされないプランで考えてみます。
条件は以下のとおり。

通貨ペアCZK/JPY
購入時のレート6.588
(2023.11.5時点でのレート)
スワップポイント11円
レバレッジ25倍
数量(Lot)4 lot (40,000通貨)
売買買い
資金10万円

↑の条件でシミュレーションした結果は↓のとおり。

1年間の利回り(年利)は16.1%となります。
10万円が1年後には116,060円(+16,060円)となる計算です。
ロスカットラインはスタート時は4.259円と4.2円を超えていますが、1年後はスワップポイントが加算されていくため3.841円まで下がります。
同じく、実効レバレッジはスタート時は2.6倍ですが、1年後は2.3倍まで下がります。
そのため、スワップポイントが貯まってロスカットラインが下がったタイミングで少しずつ買い増ししていけば、利回りは16%を超えて20%以上も狙えることになります。

株式投資だと、配当5%でも高配当と言われるなか、やはりFXのスワップ投資は高利回りですね。
ただ、それ相応のリスクは覚悟しておく必要はありますが。

ミドルリスク・ハイリターンプラン

次に、先ほどのプランより少しリスクをとってハイリターンを狙うプランです。

と言ってもやることはカンタン。
ロスカットラインを直近安値の4.2円…ではなく、意識されている(と思われている)5.4円に変更するだけ。
ということで、それ合わせてポジション量を調整すると…4ロット→7ロットに増やせることになります。
これで、同じようにシミュレーションしてみましょう。

なんと、1年での利回り(年利)は28%にもなりました♪
1年間で28,105円もスワップポイントとしてもらうことができます。
銀行に放置している10万円分をこっちで運用するだけで月々2,300円もらえると考えると検討の余地があるのではないでしょうか?
いやー、それにしてもかなりの高利回りですね。

しかし、いいことばかりじゃありません。
このプランでは最悪1年以内に5.4円まで下がってくることも想定しておく必要があります。
そのため、ロスカット付近まで価格が下がってしまった場合、追加の資金を入れるか、早めに一部を損切りするという選択が必要になることを想定しておきましょう。

あくまでも小資金(自分にとって負担にならない資金)でやってみることをお勧めします。

チェココルナ円を取引できるFX会社はどこ?

チェココルナ円(CZK/JPY)はマイナーな通貨ペアになります。
そのため、取り扱っているFX会社は多くありません。

FX業者月間累計
スワップ
1日分の
スワップ
スプレッド業者の特徴
みんなのFX
330円11円0.2円(2銭)全体的にスワップが高い
TradingViewの有料機能が使える
【LIGHT FX】
330円11円0.2円(2銭)全体的にスワップが高い
TradingViewの有料機能が使える
ヒロセ通商
【LION FX】
360円12円0.2円(2銭)スキャルピングOK
取引通貨ペアが最多
JFX
360円12円0.2円(2銭)スキャルピングOK
MT4が使える
※スワップポイントは1万通貨での金額です。

みんなのFXとLIGHT FXはどちらも「トレイダーズ証券」という会社が運営しています。
同様に、LION FXとJFXも「ヒロセ通商」が運営しています。
そのため、両者は同じような特徴があるため、どちらを使っても構わないと思います。

個人的な感想でいうと、LIGHT FXが使いやすかったです。
ただ、人によって感じ方は違いますし、トレード手法や重視するポイントが違いますので、とりあえず全部使ってみて自分に一番しっくりくるサービスを続けたらいいのかなぁと思います。
また、複数のFX口座を持っていることで「米ドル円はこの口座で」「メキシコペソ円はココで」という風に分けて管理することができ、ロスカット管理がしやすいというメリットがあります。

ちなみに、トレイダーズ証券のメリットであるTradingViewも使えますし、スキャルピングがしたいならヒロセ通商グループ一択になります。

まとめ

今まで分析したことをサクッとまとめます。

チェコの地政学中央ヨーロッパの中心に位置。
EUに加盟していて、ヨーロッパの交通や貿易の要所。
チェコの経済GDPは右肩上がりに成長中。
自動車産業がメイン。
チェココルナ=CZK
チェココルナの強み高金利通貨。
低予算での運用が可能。
国債格付けの上位国であり安心感がある。(日本より上位)
チェココルナの弱みマイナー通貨であるため取り扱い業者が少なく、手数料が高い。
周辺国…特にロシアとのゴタゴタに巻き込まれると厄介。
チェコの政策金利現在7%を維持。
そろそろ金利の引き下げがあるかも。→スワップが減るかも。
チェココルナ円の推移ボラティリティは3.7円~7.4円(MIN~MAX)
直近だと4.2~6.7円
現在値は6.56円…歴史的に高い位置に来ているので買いにくい。
年利(1年間の利回り)ローリスク:16%
ミドルリスク:28%

まとめると…
チェココロナ円には将来性がありますので、買いで長期保有するなら投資してみる価値があると思います。
ただし、リスク要因として、調整での下落局面があったり、今のようなスワップポイントがもらなくなったりすることは計算に入れておく必要があります。

※投資は自己責任です。
※自ら行動しないと何も変わりません…逆に行動すれば何かが変わります。