テクニカル分析（チャート分析）で2024年の後半以降の値動きを考察します。
- 2024年後半～年末までのゴールドの値動きを予想
- 2024年6月17日～6月末までのゴールドの値動きを予想
今後半年間という長期的な値動きと、6月末までの短期的な値動きのシナリオを考えておくことで、短期的な値動きに翻弄・狼狽されることなくトレードを行うことができます。
長期的な視点（スイングトレード）で分析
長期足の波形を確認するため、月足から見ていきます。
とてもわかりやすくてキレイな上昇トレンドです。
波形をエリオット波動として捉えると、現在は3波中であることがわかります。
そのため、超長期的な視点では「買い」の方が有利だと言えます。
また、3波は1波の長さ分は伸びる、という性質がありますので、とりあえずの目標としては2,500ドルを目指して上昇していくものと考えられます。
まぁ、月足チャートを見てトレードするということになると、数年に1度ぐらいしかトレードチャンスがないことになりますので、FXトレーダーの立場では参考程度でいいのかなぁと思います。
次は週足です。
先ほどの月足チャートと同様、こちらも上昇トレンドですね。
3年ぐらい2,100ドルの壁を超えられなかったのですが、2024年から急上昇したことで大台を突破しました。
そして、現在は2,300～2,400の間を推移しているという流れです。
上昇を止めていた価格帯にトレンドラインを引いておきました。
今後、このラインが影響してくるかどうかはわかりませんが、ゴールドが急落したときはこのラインが高確率で意識されることになります。
次は、日足をチェックしましょう。
月足・週足と同じで、日足も上昇トレンドですね。
週足で引いたトレンドラインを上抜けしたところをエリオット波動1波と仮定すると、現在5波までカウントできました。
そして、その後少し下降しており、調整局面に入っていると考えられます。
そのため、この調整局面がどのぐらいの期間続くのか、という疑問がありますが、これは誰にもわかりません。
現在値よりさらに下がるかもしれませんし、あるいは来週にでも上昇をスタートし始めるかもしれません。
ただ、長期的には上昇トレンドであるため、今後も多少の下降はあるかもしれませんが、エントリーするのなら「買い」（ロング）優勢であることは間違いありません。
いずれにしても、高確率で勝ちたいならば、わかりやすい波形になるまで待つ、のが一番いい方法です。
短期的な視点（デイトレード）で分析
次は、私がメインとして見ている4時間足チャート。
4時間足チャートでは上昇トレンドから横ばいになっているような値動きとなっています。
上昇チャネルの範囲内で動いていましたが、最近この下限ラインを下抜けしてしまいました。
ということは、再度チャネル内に戻ってこれないようであれば、いったん下降していく可能性が高くなります。
仮に、さらに下がっていくと仮定すれば、次に意識される価格は週足または日足で引いているトレンドライン（2,160ドル）です。
ただ、このラインまではかなりの値幅がありますので、いきなりここまで下がる可能性は低いのではないかと考えられます。
逆に、上昇していく場合は、少なくとも再度チャネル上限ラインまでは上昇していく可能性が高いでしょう。
ただ、この波形だけで考えたときに上昇・下降のどちらの方が確率が高いかといえば、短期的な値動きでいうと下降の方が強いと言えます。
根拠は、チャネルの下抜け、直近の値動きだけでいうと下降トレンドを形成、移動平均線（200SMA）が横ばいから下降気味、という3点が挙げられます。
最後に1時間足チャートを見てみます。
値動きの流れは、横ばい→下降→リバ中？という感じです。
チャネル下限ラインを下抜けた後の値動きは、再度ラインまで価格を戻してくるリターンムーブがあったけど、ラインで止められて下降。
その後、最安値更新とはならず再度上昇してラインにタッチしてライン上での攻防…という流れです。
4時間足チャートでは下降の方が優勢と言っていましたが、1時間足チャートで細かく値動きを見ていると、前回安値まで価格が下がらずに急上昇したことと、ライン上で価格がもみ合っていて価格が下がらなかったことを踏まえると、もしかすると週明けの値動き次第ではラインを上抜ける可能性もあるなと思います。
ただ、下降→上昇のリバの価格の下限でトレンドライン（黄色）を引いたら、そこそこ効いているようにも思えますので、チャネルライン＋黄色ラインの2重の壁で上昇を阻止するかもしれません。
現時点で買い・売りのエントリーをすることは難しいですが、今すぐエントリーしたいのならば背（損切りライン）が近く設定できる売り（ショート）を狙う方がいいです。
逆に、「ラインを上抜けするだろう」と思って今から買い（ロング）エントリーするのは単なるギャンブルですし、実際に上抜けるのを確かめてからロングエントリーしても全然遅くありません。
ロング目線ならば、もう少し勝率が高くなるような波形になるまで待つことが必要です。
まとめ
今回は、Gold（ゴールド：XAU/USD）の長期・短期の値動きについてチャート分析してみました。
まとめると・・・
- 全体：強い上昇トレンドが継続中
- 月足：エリオット3波中（目標地点2,500ドル）
- 週足：2,100ドルの壁を勢いよく突破（1波中？）
- 日足：エリオット5波終了…現在、調整局面中
4H：下降トレンドのためショート有利
1H：チャネル下限に戻ればロング目線、反発されればショート目線
要するに、長期では買い、短期では売りが有利ということ。
ただし、有利というだけで、相場にゼッタイとか100%とかはないので、当然トレードは自己判断になります。
私の戦略としては、とりあえず軽めのロットでショートエントリーしてみて、シナリオどおり下降すれば直近安値で利確。逆行すれば、ライン上抜けで損切り。
ただ、下降は直近安値以上に下がる可能性もあるため、テキトーなロングはとりあえず保留。
ロングする場合は、チャネル下限ラインを4時間足レベルの実体で上抜けしたことを確認した後にする。
…とまぁ、こんな感じです。
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