2024年も残すところ1カ月。
毎年12月の下旬から1月上旬にかけては、ゴールド(Gold、XAU/USD)の価格が上がりやすいという特徴がある。
このような、ゴールドならではの特徴とか法則みたいな現象を「ゴールドアノマリー」って呼んでたりする。
ゴールドアノマリーには、週末や月末にも価格が上昇しやすいというものがあるが、年末のゴールドアノマリーは一番効果が高くて高確率で適用されることが多い。
そこで、今回は高確率で上昇すると言われる「年末ゴールドアノマリー」を狙ったトレード計画(シナリオ)を考えてみようと思う。
長期的なゴールドの値動きをチェック(月足・週足)
まずは、長期的な視点で、ゴールドの値動き(流れ)をみていく。
短期的な値動きでは下降していたとしても、長期的な流れが上昇していたら最終的に上昇していくことが多い。
そのため、長期でのトレンドを見ておくことは重要!
(ただ、どの時間足でトレードするかによるが…。)
私は4時間足チャートをメインとしている。
今回のゴールドアノマリーも約1カ月の間のどのタイミングで上昇するかはわからない。
そのため、ある程度余裕をもたせたトレードになると思うので、長期トレンドをチェックしておく必要は十分にある。
ゴールドの月足チャート
まずは、ゴールドの月足チャートから確認していく。
今回は2000年~2024年現在までの範囲。
大きな流れは、上昇→レンジ→再上昇、といったところ。
誰の目にも「上昇トレンドである」というだろう。
2019年から2023年までの間、小さなレンジを形成していたが、それを上抜いてイッキに価格が上昇したところ。
かなり急上昇しているので、反動で下がってくる可能性もあると思うが、長期的には再度上昇していくのかなと思う。
ちなみに、月足チャート単体でトレードする予定はないが、安く買えそうなポイントは…
① 上昇の上値(壁)になっていたトレンドラインまで価格が戻ってくる。
② トレンドラインを下抜けずに停滞。(2,200ぐらいの価格)
③ 再上昇の値動きを見せる。
↑③が出たときに仕込んでおけば、長期的には稼げると思う。(スワップや手数料がかからない方法で保有できればベスト)
ゴールドの週足チャート
次は、週足チャートを見てみる。(期間:2019.6~2024.12)
流れは、月足と同じく上昇トレンド。
このチャートだけで考察すれば、エリオット波動を当てはめると現在3波中…もしくは3波が終わって4波が始まろうとしているかのいずれかが考えられる。
もし3波が終わっていないのであれば、3波中に小さなエリオット波動が見られるので、ココの3波or5波を狙ってみるのも悪くない。
また、大きな流れで3波が終わっていると仮定すると、2025年からは下降トレンドが始まるのではないかとも推測できる。
ただ、短期的には上昇の方が勢いがいいので、買い目線でいいのではないかと思う。
最近のゴールドの値動きからエントリーポイントを探る(日足・4時間足)
長期足である程度の方向性がわかったところで、次はメインチャートを使って具体的なエントリーポイントを探していこうと思う。
ゴールドの日足チャート
まずはゴールドの日足チャート。(期間:2023.10~2024.12)
キレイな上昇トレンドを描いている。
教科書的な上昇トレンドを描いているチャートだが、1点気になることがある。
それは、直近の安値が上昇の最後の押し安値を下抜けていること。(画像の青〇)
これはトレンド転換を意味することが多くて、今後上昇トレンドが終わって下降トレンドがスタートする可能性があることを示唆している。
そのため、今すぐ買いをするのは時期尚早。
買うなら下降トレンドが始まらないこと(最高値を更新するなど)を確認するか、下降トレンドを打ち消すような再上昇の兆しが見えてから買う必要がある。
ちょうど、今はエリオット波動でいう3波中、もしくは4波中だと考えられる。
そのため、4波は終わりそうなポイントを絞っておいて、そこから5波が始まったタイミングで買っていくのもいいと思う。
ちなみに、4波が終わるポイントは2つ。
① 直近安値ライン(赤の水平線)
② 200日移動平均線と当たったとき(青の線)
可能性としては上記の2点が有力候補になる。
どちらでもある程度信用できる根拠となるので、ココから反発して上昇していけば、その戻しを待って買えば流れに乗れるのではないかと思う。
ゴールドの4時間足チャート(メイン)
次は、メインチャートである4時間足。(期間:2024.9.15~2024.12.8)
このチャートのトレンドはどっち?
って聞かれたら、ちょっと回答に困る。
というのも、前半は上昇トレンドだったが、途中から上昇トレンドの条件が崩れてしまっている。
とはいえ、下降トレンドの条件も100%満たしていない。
…まぁ、「上昇最後の押し安値を下抜けている、直近高値を更新していない。」の2点の根拠で下降トレンドが始まったと考える人もいると思う。
ただ、私はもう一つの条件である「直近安値を下抜けた」の3つの条件を満たしてこそトレンド転換が起こったと考える。
そのため、本記事ではまだ下降トレンドがスタートしてないと考え、トレンドレスの状態と定義しておく。
3つのシナリオ
楽観シナリオ(メイン)
この流れになったら、買いでエントリーすれば高確率で勝てるシナリオ。
今までの長期足チャートから、強い上昇トレンドが起こっていることは事実。
であれば、ココの下降も短期的に終わる可能性も十分にある。
と考えれば、「直近の最安値」であるラインを下抜けなければ下降トレンドが始まらないと考え、再上昇する可能性が高くなる。
- 直近の最安値まで価格が下がる
- 反発して下降のトレンドラインを上抜ける
- 少し押し目をつける ←ココで買い!
上記のとおりにならなくても、もちろんエントリーすることは可能。
あくまで個人的にエントリーしたら勝ちやすそうだなぁという思いでイメージしているだけだ。
ただ、この流れが来そうな時期はちょうど12月下旬から1月上旬頃となり、ゴールドアノマリーが発生する時期と重なるため、個人的にはこのような流れになれば、100%ロングエントリーする。
ちなみに、損切り位置は直近の安値ラインを下抜けたあたり(2,520)で、利確位置は最高値ライン(2,790)あたりとなり、リスクリワードは1:1.5ぐらいとなる。
悲観シナリオ(ノーエントリー)
この流れだとエントリーするタイミングが難しく、勝つ確率も低いと思われるシナリオ。
前述したシナリオで順調に進んでいても、肝心な下降のトレンドラインを上抜けることができなかったパターン。
ココのナナメラインはまあまあ強くて意識している人もまぁまぁいそうな感じ。
そのため、ココを上抜けできるかどうかが勝負の分かれ目になるだろう。
逆に、ココを上抜けできずに下降していく場合は、再度エネルギーを貯めて上抜け挑戦するか、買いの勢いが弱くなって直近の最安値ラインまで下抜けしてしまう可能性もある。
そして、このラインを下抜けてしまうと、本格的に下降トレンドが開始してしまう。
そうなると、年末のゴールドアノマリーというボーナスステージではあるが、買うポイントを探すのが難しくなってくる。
(下降トレンドに逆らってロングポジションを持つというのは勝率が低い。)
そのため、このラインを下抜け確定した場合は、個人的には今回の年末ゴールドアノマリーでのエントリーは見送りしようと思う。
まとめ
今回の年末ゴールドアノマリーに向けて、長期足・中期足での環境認識、4時間足チャートでの買いエントリーできるポイントを紹介した。
- 月足、週足、日足では強い上昇トレンドを表している
- エリオット波動をカウントでき、現在は3波最終or4波スタートあたり
- 4H足ではトレンドレスのため、日足レベルでエントリーするorトレンドが出るのを待つ
- 直近の最安値を下抜けなければ買えそう
- 下降のトレンドライン(ナナメライン)を上抜けできれば、さらに買いやすい
- 逆に直近の最安値ラインを下抜け確定すれば、ロングはしにくい。(短期的なショートは狙ってもいいかも…)
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