今回は「日本駐車場開発(証券コード:2353)」という会社を深堀りしていきます。
・優良で健全な高配当銘柄が欲しい人
・値下がりする株を掴みたくないって思ってる人
・長期保有しても大丈夫なのか不安な人
・メジャーな株は保有してるけどリスクヘッジで別の株も持っておきたい人
このような方にとって参考になるかなと思いますので、最後までお付き合いください。
日本駐車場開発ってどんな会社?
この会社の事業内容はとってもわかりやすいです。
- 駐車場事業
- スキー場事業
- テーマパーク事業
いかがでしょうか?
細かく内容を聞かなくても「駐車場とスキー場とテーマパークを経営してるんだー。」ってことが容易に想像つきますね。
駐車場は不動産のように手堅く、スキー場とテーマパークはレジャー産業なのでコロナ禍のため苦戦中といったところでしょうか。
<補足>
・駐車場事業
…直営とマネジメントの2つの手法で事業をしている。
比率は直営:マネジメント=8:2。
また、海外にも所有しており、物件数は国内46,000、海外20,000程度。
コロナの外出自粛などの影響で少し売り上げが下がっている。
・スキー場事業
メインシーズンである冬だけでなく、オフシーズンでも利用客を呼び込んでいる。
売上の比率はメイン:オフ=7:3。
同じく、コロナのため売上減。
・テーマパーク事業
那須ハイ、NOZARU、りんどう湖の3つがある。
こちらは修学旅行の誘致や団体客の獲得、ワーケーション需要などにより収益増となっている。
業績はどう?潰れない?
公式サイトに2021年決算資料がアップされていましたので、それを基に業績をチェックしていきます。
全体の業績
去年のコロナショックのときよりは業績が回復してきていることがわかります。
が、コロナ前の2019年の水準まで回復しきれていないようです。
これだけだと推移がわかりにくいのでもっと過去の売上も見てみましょう。
↑の2つのグラフはバフェットコードから引用させていただいたものです。
過去10年分を見るとコロナ前までは順調に売上・利益ともに過去最高を更新してきたことがわかります。
ちなみに、ROEも平均30%ぐらいあるので、優秀な人たちが適正な経営をしていると思われます。
各セグメントの業績
次に、事業ごとの業績をみてみましょう。
売上高を比較してみると、駐車場とテーマパークは何とか毎年順調に伸びていることがわかります。
ただ、スキー場が足を引っ張っていますね。
スキー人口は年々減り続けているようなので、スキー以外でも収入を確保できるようになればいいのですが…。
しかし、最近は体験やアクティビティにお金をかける人が増えてきていますので、今後スキー場事業も見直されてくるかもしれませんね。
今後の成長戦略
3事業はそのまま継続していき、各セグメントでの修正を図っていく方向のようです。
詳しく知りたい人は「2021年(令和3年)7月期 アナリスト・機関投資家向け決算説明会資料」をご覧ください。
いや~、見ているとお出かけしたくなりますね♪
今後の成長見込み
会社としては、2022年は営業利益・経常利益ともに過去最高益を見込んでいます。
コロナもだいぶ落ち着いてきましたし、経営陣は優秀ですので、このピンチをチャンスと捉えていろいろと改革していくことでより強い会社へと成長してくれることと思います。
個人的には↓の目標数値は達成できそうかなぁと思います。
配当はちゃんと出てる?減配・無配のリスクは?
では、この株を買って放置してても毎年安定して配当がもらえるのでしょうか?
配当メインで銘柄を選ぶときは、会社が倒産しないか、株価が下がらないかということ以外に、減配(配当の額が下がらないか)・無配にならないかも重要なポイントになります。
ということで、まずは配当の過去の推移をみていきます。
2012年からの配当の推移です。
キレイな登り階段になっています♪
毎年増配する日本株はレアですので、この会社はかなり株主還元を重視していることになります。
このような銘柄は長期保有にベストといえますね。
会社の決算資料にも配当についての記述がありました。
2021.7月期の配当は1株あたり4.75円です。
配当利回りは3.4%、配当性向は67%です。
重要なのは「12期連続増配を予定、毎期、増収・増益・増配を実施していく」という方針を打ち出していることです。
この文面からも会社は「株主のもの=配当はキッチリ出す」ことを明言してくれていますので、多少の業績悪化であっても減配・無配になることは少ないのではないかと思います。
(配当性向が123%になっても減配すらしなかった会社ですから…根性ありますねぇ。)
オマケに株主優待制度もあります。
内容は自社施設の割引券です。
近くに使える施設がない人にとっては無用の長物になってしまいますが、長野・栃木近県に住んでいる人はスキーやテーマパークが安く利用できるのでオトクですよ♪
<合わせて読んでみて>
いつ買えばいいの?
株の買い時はテクニカル分析(チャート分析)を使います。
まずは、いつもどおり今までの推移を全体的に俯瞰します。
↓のチャートは2013年~現在までの値動きです。
こうしてみると、ゆるやかではありますが上昇トレンドになっていることがわかります。
基本的には売上・利益と株価は連動しますので、当然といえば当然の流れですね。
では次に、最近の株価を拡大して見てみることにします。
↓のチャートは2019年~現在までの値動きです。
2019年から2020年4月までは株価が下落していましたが、そこから上昇に転じていることがわかります。
安値あたりにトレンドラインを引いてみると、緩やかに上昇してることがわかります。
また、高値の壁となりそうなラインに水平線を引いてみると、173円あたりが一つの壁になりそうです。
直近の値動きは、一時的に壁となる173円を超えて急上昇した後、急落してトレンドラインに支えられているといった感じです。
移動平均線が下向いていますので、短期的にはもう少し下降していくような流れですね。
まとめ
- 日本駐車場開発は、優良な高配当銘柄。
- 事業内容は、駐車場・スキー場・テーマパークの3事業。
- コロナ禍になり多少苦戦しているが、経営が優秀なので問題なさそう。
- 業績はスキー場が足を引っ張っているが、駐車場・テーマパークでは黒字。
- 配当にチカラを入れており、10年連続増配しているところがスゴイ。
- 現在値に割高感はなく、1株あたりも安価なので気軽に投資できる。
- 投資初心者には特にオススメ。(投資の練習という意味で)
<注意点>
・この銘柄を実際に購入して損失を被ったとしても当方は一切責任を負いません。
・投資は自己責任でお願いします。
・会社が現在公開している情報から私が思ったことを書いているだけです。
・参考にしていただけますが、投資に妄信は禁物です。
<他にもあるよ♪オススメ高配当銘柄>