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【最強の隠れ優良株】巴工業(6309)の好決算・増配・分割から読む未来

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皆さんは巴工業(ともえこうぎょう、証券コード:6309)という会社をご存知でしょうか?
あまり聞き馴染みのない名前かもしれませんが、実はこの会社、私たちの生活や最先端産業を陰で支える、非常に重要な製品を扱っている優良企業です。

具体的には、「遠心分離機」という特殊な機械を製造する機械事業と、化学品や機能性材料を扱う化学品事業の2つを柱としています。
この「遠心分離機」は、下水処理場や食品工場、医薬品、さらには半導体関連まで、幅広い分野で活躍するニッチトップ製品です。

そんな巴工業が、2025.6.12に投資家にとって非常に大きな意味を持つ、いくつかの重要な発表を行いました。

  1. 絶好調の2025年10月期 第2四半期決算
  2. 通期業績予想の上方修正
  3. 実質的な増配
  4. 1:3の株式分割

これらの発表を受けて株価は大きく動きましたが、「株価下がってるけど大丈夫?」「この会社の強みって何?」「結局、株価上がるの?」と疑問に思う方も多いでしょう。

この記事では、そんな皆さんの疑問にプロの視点からお答えします。
一見地味ながらも、実は大きなポテンシャルを秘めた「巴工業」の魅力を、初心者の方にも分かりやすく徹底解説していきます!

1. 絶好調決算が証明!巴工業の「揺るぎない実力」とは

まず、この会社がいかに「強く」「好調」なのか、その核心部分から見ていきましょう。
プロの投資家は、最新の決算という「結果」と、その結果を生み出した企業の「地力」をセットで分析します。

① 5期連続の過去最高益へ!圧倒的な成長力

2025年6月12日に発表された中間決算は、売上高が前年比+17.8%、営業利益は+25.5%と、まさに「非の打ち所がない」すばらしい内容でした。
この絶好調の決算を受け、会社は通期の業績予想も上方修正。
「5期連続の過去最高益」という金字塔を打ち立てる見込みです。

多くの企業が景気の波に苦しむ中、なぜ巴工業はこれほど力強く成長できるのでしょうか?
その秘密は、社会を支える2つの事業にあります。

  1. 機械事業(官需・民需の二刀流)
    主力製品である「遠心分離機」は、下水処理場など安定した官公庁需要に加え、民間企業の活発な設備投資(石油化学・医薬・食品分野)も捉え、力強く業績を牽引しています。
    受注残高も高い水準を維持しており、将来の売上も安泰です。
  2. 化学品事業(巧みなポートフォリオ)
    半導体市況の悪化という逆風がありながらも、樹脂向けの添加剤(三酸化アンチモン)などがそれを補って余りあるほど好調でした。
    これは、特定の分野に依存せず、リスクを分散できる「事業ポートフォリオのバランスの良さ」の賜物です。

また、以下のグラフのとおり、売上高・利益は毎年過去最高値を更新し続けていて、成長性を感じることができます。

② 驚異的な財務健全性を示す「自己資本比率76.5%」

この力強い成長を足元で支えているのが、鉄壁の財務基盤です。
企業の全資産のうち、返済不要な自己資本の割合を示す自己資本比率は、なんと76.5%
これは、ほとんど借金に頼らずに経営している「超優良な無借金経営」の証です。

これだけ財務が健全であれば、景気が悪化してもびくともしませんし、将来の成長に向けた大規模な投資も躊躇なく実行できます。
この揺るぎない安定感こそが、投資家が安心して長期で資金を投じられる大きな理由の一つです。

③ 高い「稼ぐ力」を安定して維持

企業の収益性を示す売上高営業利益率は8~9%台、株主資本を効率的に使えているかを示すROE(自己資本利益率)も9%台と、製造業として非常に優秀な数値を安定して叩き出しています。

これは、同社がニッチな分野で高い技術力を持ち、価格競争に陥ることなく、しっかりと利益を確保できるビジネスモデルを確立していることを示しています。

このように、巴工業は「①圧倒的な成長性」「②鉄壁の財務」「③高い収益性」という、優良企業の三拍子が見事に揃っています。
目先の好調な決算は、決して偶然の産物ではなく、長年にわたって培われたこの「揺るぎない実力」の上に成り立っているのです。

2. 未来への期待を高める「株主還元デラックスセット」

すばらしい決算に加えて、巴工業は株主にとって非常に嬉しい「お土産」をいくつも用意してくれました。
私はこれを「株主還元デラックスセット」と呼びたいと思います。

① 1株→3株への「株式分割」

まず、2025年5月1日付で1株を3株にする株式分割を実施しました。
これにより、1株あたりの株価が3分の1になり、個人投資家がより投資しやすくなります。
例えば、これまで15万円必要だったのが5万円で買えるようになるイメージです。
これは、株式の流動性を高め、新たな投資家層を呼び込む効果が期待でき、一般的に株価にはプラスに作用します。

② 実質的な「増配」

株式分割に伴い、期末の配当予想も修正されました。
分割前の株数に換算すると、期末配当は75円となり、前回予想の73円から実質2円の増配となります。
業績好調を背景に、しっかりと株主への利益還元を強化する姿勢は、高く評価できます。

③ 優待条件の緩和と長期保有優遇

個人投資家にとって嬉しい株主優待も、今回の株式分割に合わせて条件が変更されました。

  1. 最低投資単位の変更
    これまで優待をもらうには100株(分割後300株)必要でしたが、分割後は200株から優待の対象となります。
  2. 長期保有優遇
    1年以上継続して保有することで、もらえる優待品(自社関連商品)が豪華になる制度は維持されます。

このように、株式分割、増配、優待と、株主価値向上に向けた施策を立て続けに発表したことは、会社の株主を重視する姿勢の表れであり、今後の株価への期待を大いに高めるものです。

3. テクニカル分析:3つの時間軸で見る株価の行方

ファンダメンタルズ(業績や財務)が良好だということはわかりました。
では、実際に「いつ買うか?」というタイミングを計るために、投資家の心理が凝縮された株価チャートを詳しく分析していきましょう。
プロは、短期(日足)・中期(週足)・長期(月足)という3つの時間軸のチャートを総合的に見ることで、株価の大きな流れとエントリーポイントを探ります。

① 長期(月足)チャート:10年越しの「上放れ」が示す新時代の幕開け

まず、最も長い時間軸である月足チャートから見ていきましょう。
これを見ると、巴工業の株価が非常に大きな節目にいることが分かります。

2023年末から2024年にかけて、株価は出来高(チャート下部の棒グラフ)を伴いながら、ずっと続いていたレジスタンスラインを明確に上抜けしました。これは、テクニカル分析において非常に重要な「ブレイクアウト(上放れ)」と呼ばれる現象です。

これまで重かったフタが外れたことで、株価は新たな上昇ステージに入ったことを示唆しています。
長期的な視点では、ここからが本格的な上昇トレンドの始まりである可能性が極めて高いと分析できます。

② 中期(週足)チャート:教科書通りの美しい上昇トレンド

次に、中期的なトレンドを見る週足チャートです。
こちらは、まさに「上昇トレンドの教科書」と言えるほど美しい形をしています。

  • 移動平均線のパーフェクトオーダー
    短期・中期・長期の移動平均線(MA)が上から順番に並ぶ「パーフェクトオーダー」を形成しています。
    これは、買いの勢いが非常に強いことを示す典型的なサインです。
  • 押し目買いの動き
    2024年8月や2025年2月のように、株価が短期的に下落しても、1,200円あたりで反発しています。
    これは、調整局面では「押し目買い」を入れたい投資家が数多く控えている証拠です。

現在はまだ調整局面が続いている可能性もあるため、再度1,200円ぐらいまで価格を下げるかもしれません。
そのため、このあたりまで再度下がってきたら、長期的には一番の買い時ではないかと思います。

もちろん、下がらずにこのまま上昇していく可能性もあります。
そのため、現時点では少額で購入し、目的の価格まで下がってきたら買い増しする、という方法をオススメします。

③ 短期(日足)チャート:短期的な過熱感とエントリーのタイミング

最後に、日々の値動きを見る日足チャートです。
6月13日に窓を開けての大陰線が形成されました。
短期トレーダーにとっては、ここからすぐに高値を追いかけるのはリスクが高い局面です。

では、どこでエントリーを狙うべきか?
日足チャートを見ると、75日移動平均線(チャートの青線)がサポートラインとして使えそうです。

したがって、短期的なエントリーポイントとしては、

  • 株価が75日移動平均線(6月13日時点で1,300円台後半)あたりまで調整するのを待つ
  • 直近の安値である1,410円を割り込まずに反発するのを確認してから入る

といった戦略が有効でしょう。
焦って高値を掴むのではなく、短期的な調整局面をじっくりと待つことが、有利な価格でエントリーするための鍵となります。

テクニカル分析の結論

長期(月足):10年越しの抵抗線をブレイクアウトし、新上昇ステージに突入
中期(週足):教科書的な上昇トレンドが継続中
短期(日足):過熱感を冷ます健全な調整局面

この3つの時間軸を総合すると、「大きな上昇トレンドの中の、絶好の押し目買いのチャンスが近づいている」と結論づけることができます。

  • 短期トレード:1,400円あたりで買い
  • 長期トレード:1,200円あたりで買い

最終結論:巴工業は「成長性」と「割安感」を兼ね備えた優良株

全ての分析をまとめ、私の最終的な投資判断を述べます。

巴工業(6309)は、短期的な調整を挟みつつも、中長期的に力強い上昇が期待できる「買い」の銘柄です。

その理由は以下の通りです。

  1. 盤石な事業基盤と成長性
    機械事業と化学品事業という2つの柱が相互に補完しあい、安定した収益を確保。
    特に官需やニッチトップ製品での強みは盤石で、5期連続の最高益更新を見込む成長性は非常に高い。
  2. 強力な株主還元策
    株式分割、実質増配、優待制度といった一連の株主還元策は、市場からの評価を高め、株価を押し上げる強力なカタリスト(触媒)となる。
  3. 明らかな割安感
    PER、PBR、配当利回りといった全ての指標が「割安」を示しており、株価には大きな上昇余地が残されている。

この会社の持つ本質的な価値と成長ポテンシャルを考えれば、現在の株価はまだ「序章」に過ぎない可能性があります。

地味な社名からは想像もつかないような力強い業績と、株主を大切にする姿勢。
巴工業は、まさに「知る人ぞ知る」優良企業です。
この記事をきっかけに、皆さんの投資対象の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。

※投資は自己判断でお願いします。

参考文献

1.巴工業株式会社 公式サイト(IRのページ)
https://www.tomo-e.co.jp/ir/

2025年10月期 第2四半期(中間期)決算短信.pdf
2025年10月期 第1四半期決算説明会資料.pdf

2.株探 (6309 巴工業のページ)
https://kabutan.jp/stock/chart?code=6309