今回は2022年8月に銘柄検証をしたヒロセ通商（証券コード：7185）について、再検証してみようと思います。
1年前に検証した後、結局買うタイミングを逃して買えなかったのですが、現在少し下がっていていることから、今から買っても大丈夫なのかを確認してみようと思います。
＜1年前に書いた記事はこちら＞
今回は、ChatGPTなどのAIでは教えてくれないところにも深堀していこうと思いますので、気になっている方はぜひ続きをご覧ください。
ヒロセ通商の概要
ヒロセ通商＝FX会社
ヒロセ通商は、FX（外国為替証拠金取引）を中心にサービスを展開している会社です。
2004年に設立され、2005年より「Hirose-FX」という名称でFXサービスを提供し始めました。
その後、2008年に主力となる「LION FX」をスタートさせ、翌年2009年にJFX株式会社を子会社化し、現在までFXを中心にさまざまなサービスを展開し続けています。
＜参考＞
ヒロセ通商公式ページ（https://hirose-fx.co.jp/）
他のFX会社との違い、強み
FX業界は、国内外に多種多様なサービスがあり、レッドオーシャンな世界です。
国内の主要なFX会社でも10社以上あるといわれる競争激化な業界です。
そんな業界な中、ヒロセ通商の強みを紹介します。
2023年顧客満足度ランキングNo.1
ヒロセ通商は「常にお客様目線で！」をスローガン的にしており、その甲斐あって顧客満足度が高いです。
その証拠に、2023年のオリコン顧客満足度ランキングで総合1位となっています。
その内訳をみてみると…
- 口座開設・特典…1位
- 取引手数料…1位
- 通貨ペア・発注方法…1位
- 取引のしやすさ・分析ツール…1位
- システムの安定性…1位
- 業種別のFX専門業者…1位（8年連続）
- スキャルピングトレード・デイトレード・スイングトレード…各1位
このように、さまざまな部門で満足度1位となっている点はすごいと思います。
個人的には「通貨ペアが54種類」(2023.10月時点）もあって、メキシコペソ/円と並ぶ高金利通貨ペアである「チェココルナ/円」が取引できる点が魅力の一つです。
圧倒的な取引システム・スキャルピングOK
ヒロセ通商の「LION FX」はかなりこだわってシステム構築をしています。
そのため、約定スピードが驚異的に早いことが特徴です。
また、「スキャルピングトレードOK」を公言している稀少な会社です。
スキャルピングがしたい人は、基本的にこの会社1択でいいと思います。
キャンペーンが個性的すぎる
他社でもキャンペーンはいろいろとありますが、ヒロセ通商のキャンペーンは派手で個性的なものが多く、おもしろいです。
ヒロセ通商では、FX取引をすればするほど食品やオリジナルグッズがもらえるというキャンペーンが多いです。
特にグルメ系が多くて、サイトを覗いてみると「ココって食品会社だっけ？」って勘違いするぐらいのグルメ写真がいっぱい。
まぁ人によっては現金キャッシュバックの方がうれしいかもしれませんが、「貰った感」があるのはやっぱり「モノ」ですね。
今だと、それをSNSにupして宣伝してくれるので、広告宣伝費の一部と考えると「いい戦略だなぁ」と思います。
ファンダメンタルズ分析（7185）
売上・利益・EPS
ヒロセ通商の2023年3月期の売上高は103.1億円、営業利益は35.8億円、経常利益は35.8億円、純利益は24.0億円でした。
.過去からの推移を見てみても、順調に売上・利益ともに右肩上がりに成長しており、今後の成長性にも期待ができそうです。
利益率も高い水準で推移していて、かつROEも十分な数値のため、うまく経営していることがわかります。
配当
2023年の配当は1株あたり39円です。（100株単位で3,900円）
↑のグラフを見れば一目瞭然ですが、2016年より毎年増配を続けています。
コロナ過である2021-2022年は売上・利益ともに成長が鈍化していたこともあって増配ストップとなりましたが、減配はしていません。
このことから、株主還元に積極的であることがわかります。
あと、配当性向は10%とかなり余裕があります。
今後の増配余地がまだまだある、という点も魅力ですね。
株主優待
ヒロセ通商に投資するメリットの一つとして株主優待があります。
一般的な株主優待であれば「100株保有していると、QUOカード1,000円分（自社製品3,000円分）プレゼント」などが多いです。
が、ヒロセ通商はケタが違います。
なんと、10,000円分（最大30,000円）もの商品がプレゼントされちゃいます。
↓は公式サイトの株主優待についての説明ページ。
全体的な株主優待トレンドとして廃止していく方向に進んでいるようですが、ヒロセ通商についてはまだまだ廃止される方向には進んでいかないと思います。
なんせ、これを目当てに株をガチホールドしている人が大勢いると思いますので…。
ちなみに、配当＋株主優待で利回り5%以上あります。
その他指標など
株価
現在の株価は「2,875円」です。
100株単位で買うとなると約30万円必要です。
株価としては通常の価格帯でありますが、最近「株式分割」が流行っているようなので、ココも分割する可能性はありますね。
PER・PBR
現在のPERは7.4倍、PBRは1.1倍です。
金融業というセクターであることを考えると「やや割安かなぁ」っていうぐらいでしょうか。
いずれにしろ、高くて買いにくいというわけではなさそうです。
時価総額
現在の時価総額は179億円です。
小型株に分類されるため多少のリスクはありますが、それ以上のリターンが期待できるところが魅力の一つです。
株価が伸びやすい特徴の一つとして「時価総額が小さい」ことが挙げられます。
というのも、今現在が小さいということは、その分成長余力があることを意味します。
大株主
現在の代表取締役は「野市裕作」さんであり、持ち株比率は4.86%です。
筆頭株主ではないにしろ、大株主の部類に入るため、株主目線でもあることから株価上昇にとってはプラス材料になります。
テクニカル分析（7185）
次に、サクッとチャート分析をしてみましょう。
まずは、上場時点(2016.3月)から現在（2023.10月）までの推移から。
2018年6月に付けた3,600円が最高値となっており、そこからドーンと下げてしまった後、徐々に上昇してきて最高値まで戻っている最中という流れです。
次に、直近の株価の動きを見ましょう。
2022.9月末にドカーンと下がって、そこからジワジワ上がってきました。
そして、2023.9月末にまたドカーンと下がっています。
この要因としては、9月末に配当＆株主優待の権利確定日になっているため、それ目当てであることは明白ですね。
ちなみに2年前も同じような値動きです。
このことから、短期売買で稼ぐならこれほどわかりやすい指標はないと思いますので、今のうちに仕込んでおいて、権利確定する前の下落前に売ってしまうのがセオリーでしょう。
（10月～11月に買って、翌年8月～9月に売る）
ただ、100株だけであれば、ずっと持っておいて配当＋株主優待＋売買利益の3つをまとめて狙うのが一番トクかなぁと思います。
なんせ、100株あたりの利回りは5%以上あるのでかなりオススメです。
ヒロセ通商の今後の成長性
ファンダメンタルズで好成績を残していることがわかり、テクニカルでは短期トレードでも長期トレードでも勝ちやすいことがわかりました。
あと気になる点でいうと、「今後も株価は上がっていくのか？」というところでしょう。
まぁこれがわかれば誰も苦労しないのですが、個人的な感想でいうと「今後も株価は上がる」と思います。
理由は、ヒロセ通商の経営者が優秀であること、FX業界は廃れることがないこと、業界内での立ち位置が独創的・個性的であること、の3点が挙げられます。
SNSと同じで、今後も会社が業界内で生き残っていくには、他社にない強みや個性がある点と経営が上手いことが必要な条件であると思います。
それが、ヒロセ通商にはあるため、将来性は十分にあると考えます。
まぁ、弱小トレーダーの一つの考えとして参考になれば幸いです。
まとめ
結論です。
忙しくて読む時間がないって人はココだけでも見てね。
- ヒロセ通商（7185）とは、個性的かつ優秀なFX会社。
- 他社にはないサービスがあり、顧客満足度が高く、ファンが多い。
- 収入・利益・利益率が高く、経営が優秀。
- 配当＋株主優待で利回り5%以上。
- 株価は上昇トレンド継続中だが、権利確定後の月（10月）は下がっているので買い時
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