そもそもロシアルーブル/円とは
ルーブルとはロシアの通貨です。
なので、ロシアの通貨と日本円との取引ということになります。
ロシアの特徴
・世界最大の面積がある。
・人口は1億4千万人程度。(日本と同じぐらい)
・政治では長期政権継続中。
・今後の経済発展が期待されているBRICSの一つ。
・天然資源に恵まれている。
ロシアルーブルの特徴
・2014年11月から変動相場制に移行。(最近取引できるようになった)
・原油価格と連動しやすい。
・政策金利は高めを維持。(2021.6.11時点で5.5%)
・3大格付け会社(S&P、フィッチ、ムーディーズ)がロシアの信用格付けを「投資適格級」としている。
・チャート的には横ばいが続いている。(5年間で1.3~2.0円のレンジ)
ロシアルーブル/円で取引するメリット
↑のとおりロシアとロシアルーブル/円の特徴から、FXの通貨ペアとして選ぶメリット・デメリットを個人的視点から列挙します。
メリット
1.スワップポイント狙いで長期投資用に
政策金利が高い、信用格付け的にもOKサインがある、ここ数年間の価格は横ばい、という点がポイント。
今後も、現在の価格が維持されるという見通しがあれば、とりあえず買っておいてスワップポイントを受け取っているだけで地味ですが確実に儲けることができます。
(高配当株を購入して配当金を受け取っているのと同じです。)
2.少ない資金からスタートできる
現在のレートが1.5円ぐらいなので、取引に関して少ない証拠金で済みます。
ということは自己資金が少ない人でもトレードを始めることができます。
理論上は1万通貨(0.1Lot)にかかる必要証拠金は1,500円ですが、資金1万円程度あれば強制ロスカットされる確率は限りなく低いです。
3.分散投資のため
高利子通貨といえば、「トルコリラ、メキシコペソ、南アフリカランド」が有名です。
ただ、高利子通貨に投資するにはそれなりのリスクを背負う必要があります。
そのリスクを分散するために、比較的値動きが安定しているロシアルーブル/円を併用することで、リスクを軽減することができます。
4.今後の価格上昇を期待
ロシアは今後経済成長が期待できる、と判断できるのであれば、国に投資するという意味でロシアルーブルを保有するのも一つの戦略です。
予想どおり価格が上昇すれば、為替差益+スワップポイントのダブル利益で儲けることできます。
デメリット
取引可能なFX会社が少ない
ロシアルーブル/円はマイナー通貨のため、そもそも取引できるFX会社が少ないです。
ロシアルーブル/円の取引がしたい、という理由で新たにFX会社の口座を開くのが面倒だと思われる方にとっては敷居が高いかもしれません。
スプレッド(取引手数料)が高い
取引可能なFX会社が少ない、マイナー通貨である、という理由からか、どのFX会社でも取引におけるスプレッドが高めに設定されています。
長期投資用であればあまり問題にはならないかもしれませんが、頻繁に売買する通貨ペアにはならないでしょう。
他の高利子通貨よりはスワップが低い
他の高利子通貨である「トルコリラ、メキシコペソ、南アフリカランド」と比較すると、同じ1万通貨でもらえるスワップポイントは少なめです。
純粋にスワップポイントだけの勝負になると、ロシアルーブル/円はちょっと弱いですね。
スワップポイント(1日) | トルコリラ | メキシコペソ | 南アランド | ロシアルーブル |
---|---|---|---|---|
1万通貨 | 4~20円 | 6~8円 | 5~8円 | 1~1.4円 |
10万通貨 | 40~200円 | 60~80円 | 50~80円 | 10~14円 |
ロシアルーブル/円の取引可能FX会社(2021.7.1時点)
私が独自に調べた内容なので、これ以外にもあるかもしれません。
取引通貨は1万通貨、スワップポイントは1日分(2021.6.1~2021.6.30の実績)を基準に記載しています。
FX会社 | スワップポイント | スプレッド |
---|---|---|
外為どっとコム | 1.2円 | 0.5銭 |
みんなのFX | 1.0円 | 0.5銭 |
LIGHT FX | 1.0円 | 0.5銭 |
SBI FXトレード | 1.0円 | 1.49銭 |
IG証券 | 1.4円 | 非公開 |
個人的に気になるのは、2021年6月から取引を開始したトレイダーズ証券「みんなのFX・LIGHT FX」です。
取引可能となってまだ1ヵ月ぐらいの新参者ですが、みんなのFX、LIGHT FXはスワップポイントに力を入れている会社のため、今後の動向に注目できます。
私も「みんなのFXで」ロシアルーブル/円をいくつか保有中です。
よろしければ↓より口座開設して始めてみてください。