FX業者の儲け(ビジネスモデル)は、主にFX売買における手数料です。
- スプレッド
- スワップポイントによる差益
- 独自システムの手数料
スプレッド
スプレッドとは、為替レートの買値と売値の差のことです。
これは売買にかかる手数料を意味しています。
日本円⇔アメリカドルの売買を行うとします。
売レート(Bid):99.997、買レート(Ask):100.000の場合
スプレッドは0.003。
(例)10,000通貨で取引(売買)すれば…
10,000×0.003=30円が取引コスト(手数料)となります。
スプレッドはFX業者のメイン収入です。
ですが、あまりスプレッドを広くしすぎると他の業者に乗り換えられてしまいますので、各社のスプレッド競争が激しさを増しています。
しかし、そのおかげでFXトレーダーは安い手数料でトレードすることができます。
スワップポイントの手数料
スワップポイントとは、2国間の金利差によって発生する利益(損失)のことです。
例えば、日本のような低金利の国の通貨を売り、メキシコや南アフリカなどの高金利の国の通貨を買うとスワップポイントと呼ばれる利益が1日ごとに発生します。
反対に、低金利の国の通貨を買って高金利の国の通貨を売ると、金利差分のスワップポイントの支払いが発生する仕組みです。
スワップポイントはFX業者ごとに違います。
2国間の金利差は全国共通であるはず…ということはどのFX業者で取引してもスワップポイントは同じと思いますよね。
ではなぜ差がつくのかというと、FX業者がFXトレーダーに支払っているスワップポイントから手数料を差し引いているからです。
そして、それがFX業者の利益(取り分)になります。
そのため、手数料を稼ぎたい業者はなるべくFXトレーダーに支払うスワップポイントは抑えたいところです。
が、業者間のシェア争いがあるため、スワップポイント還元をウリにしている業者はポイントを高く設定し、逆に他のサービスを強調している業者は低く設定しています。
また、異なる通貨ペアによって差別化しているところもあります。
独自システムの手数料
FX業者では独自の様々なシステムを開発してサービスを提供しているところがあります。
代表的なものが自動売買システムです。
(例)ループイフダン、トラリピ、マイメイトなど
このようなFXのトレードをラクにしてくれるシステムを利用するには通常のスプレッド+αを支払う必要があります。
ただ、トレードに自信がない人やほったらかしで稼ぎたいと思う人にとっては多少の追加費用を支払ってでも自動売買システムを使うメリットは十分にあります。