メキシコペソとは?
メキシコペソはメキシコの通貨
メキシコペソとは、メキシコで流通している「ペソ」という通貨のことです。
FX取引では、日本で人気がある有名な高金利(スワップポイントが高い)通貨であり、ISOコードでは「MXN」と決められています。
メキシコペソ円の環境
メキシコは中南米の中でブラジルに次ぐ経済規模を持つ新興国です。
鉱物資源・石油・天然ガスが産出されることから、メキシコペソは資源国通貨と位置づけられ、原油など資源価格の動向に影響を受けやすいという特徴があります。
メキシコはアメリカの隣にあるため対米依存度が高く、メキシコの輸出全体の約8割がアメリカ向け、輸入の約半分がアメリカからです。
そのため、アメリカの景気動向はメキシコ経済にとって重要です。
また、アメリカとの関係が良ければメキシコペソの安定・上昇となる一方、関係悪化はマイナス材料と考えられます。
BOM(メキシコ中銀)の金融政策もメキシコペソにとって重要です。
BOMはインフレ目標を採用しており、前年比のCPI(消費者物価指数)上昇率を+3%にすることを金融政策運営の目標としています。
市場でBOMの利上げはメキシコペソの上昇要因となり得る一方、利下げは下落要因と考えられます。
メキシコペソ円の価格推移
↑のチャートはメキシコペソ円の2011年~2021年(過去10年間)の間の値動きを表したものです。
最高値は2014.11.17日の8.717円、最安値は2020.4.6の4.222円です。
よって、上下の値幅はMAX4.5円(4.2~8.7)動く可能性があるということです。
2014年からの最高値をつけてからズルズルと値が下がってきていますが、ここ数年は5円~6円のレンジで上下していました。
昨年のコロナショックで史上最安値の4.2円まで下がりましたが、それから急上昇で以前の水準に戻ってきたところです。
ご覧になっているとおり、全体的には下降トレンドであるため、今後の動向によっては最安値である4.2円より下がってしまうことも想定しておく必要があります。
そのようなリスクを理解した上でメキシコペソ円を取引するのであれば、比較的安全に資産を増やすことのできる優良な投資先の一つであると思います。
メキシコペソ円トレードの魅力
米ドル円、ユーロ円、ポンド円など様々な通貨ペアでのトレードができる中、なぜメキシコペソ円でのトレードがオススメなのでしょうか?
魅力1:スワップポイントが高い
それはスワップポイントが高いからです。
「スワップポイント」とは、金利が異なる2種類の通貨の売買によって発生する金利差のことです。
FXでメキシコのように金利が高い国の通貨を日本円で買って、1日ポジションを保有していると、日を跨いだタイイングでスワップポイントが発生し、口座にFX会社から「スワップポイント」が振り込まれてきます。
スワップポイントは、わかりやすくいえば株式の配当のようなイメージです。
株式市場であれば株を権利確定日に持っているだけで配当金を受け取ることができますが、スワップポイントはその通貨を持っているだけでスワップポイントというお金をもらうことができます。
配当金との違いは、配当金は権利確定日は1年に1回か2回しかないのに対して、スワップポイントは毎日が権利確定日です。
よって、毎日チャリンチャリンとお金が入ってくるので、初心者には特に楽しい投資法となります。
<例> 10万円でメキシコペソ円を5万通貨(5Lot)買ったときのシミュレーション(レバレッジ2.7倍)
ご覧のとおり、1年間で約13,000円(年利13%)で資金を増やすことができます。
このシミュレーションは極端にリスクを取ったものではなく、レバレッジ2.7倍という比較的安全なリスクで試算したものですので、再現性バツグンです。
また、毎日スワップポイントが増えることで1年後にはレバレッジ2.4、2年目は1.6とリスクが下がっていくことになりますので、長期保有すればするほど安心できる結果となります。
ただし、FX会社によってもらえるスワップポイントに差がありますし、同じ会社でもスワップポイントは日々変動しますので注意が必要です。
(2年前はスワップポイントが1万通貨で14円ももらえていました♪)
このように、スワップ投資は基本的に長期で運用する投資方法で、大幅な値崩れが起きない限り着実に毎日利益が増えていく投資方法なので、初心者でも始めやすくおすすめです。
・メキシコペソ円は、他の通貨に比べてスワップポイントが高い。
・スワップ投資は、リスクを理解していれば長期投資に向いている投資法。
・スワップポイントは、FX会社によってもらえる額に差がある。
・スワップポイントは、同じFX会社でも変動することがある。
魅力2:高利子通貨の中では安心の投資先
でも、金利が高い国の通貨といえば、メキシコペソ、トルコリラ、南アフリカランドなどがありますが、なぜメキシコペソなのでしょうか?
それは、上記3通貨の中でメキシコペソが一番安心できる投資先だからです。
その理由の一つが、世界的に有名な格付け会社であるS&PやMoody’s、Fitchがメキシコへの投資は「悪くないよ」と言っています。
当然先進国であるアメリカや日本の方が格付けが高いのですが、メキシコは新興国(高利子通貨国)の中では最高水準です。
当然これだけで今後の安全が保障されているわけではありませんが、その国に投資するという意味でもある程度安全な投資先かどうかは知っておく必要があると思います。
※スワップポイントの高さでいうとトルコリラがありますが、全くオススメできませんので手を出さない方が無難です。
魅力3:少ない資金で始められてリスクが少ない
FXはレバレッジをかけて少ない資金で大きなリターンを得るための投資法です。
しかし、レバレッジをかければかけるほどリスクが高くなり、口座破綻してしまうことも考えられます。
それをうまくバランスを取りながら投資していくとリスクに見合ったリターンが得られます。
メキシコペソは、現在の価格が5.5円とかなり安値となっています。
ポイントは「下げ幅が限定されている」、というところです。
3円まで下がっても2.5円、仮に1円まで下がっても4.5円までしか下がらない、ということですので、そこまで下がっても口座破綻しないような運用を考えればお金を失うことはありません。
要するに、ロスカット(口座破綻)しないためのトレード計画が立てやすい、少ない資金でも始めやすい、という点がメリットです。
また、1年間で1~2円ぐらいしか動かないので、長期保有してのんびり資産運用したいという配当金生活派の人には、いい投資先の一つかなと思います。
スワップ投資のリスク分析とハイリターンの狙い方
リスク1:為替差損で含み損(マイナス)は覚悟する
スワップ投資を始めると、ほぼ100%経験する「含み損」…つまり赤字状態です。
例えば、5.5円で1万通貨買って、1年後に5.0円まで下がってしまったとします。
スワップポイントが1万通貨あたり7円で1年間保有したとすれば約2,500円です。
しかし、為替差損(かわせさそん)で5,000円のマイナスになっていますので、トータル2,500円の赤字となるわけです。
この為替差損がスワップ投資の一番のリスクであり、計画的にトレードしないと破綻してしまうことになります。
相場は上昇・下降を繰り返すものですので、都合よく自分が買ったときからずーっと上昇しっぱなし、なんてことはあり得ません。
基本的には、自分で起こりえる最悪の事態を想定してスワップ投資を始めることをオススメします。
例えば…こんな感じです。
「今は5.5円ぐらいかぁ。」
「過去に4.2円まで下がったことあるから3.8円までは下がるかもしれないなぁ。」
「じゃあ、念のため3.7円まで下がってもいいようにレバレッジ(ポジションの量・資金)を調整しよう。」
あと、赤字になったときに慌てて決済しないことも大事です。
デイトレードをしているならそれでいいと思いますが、スワップ投資の場合は当然下がることを想定して買いをしているので、ちょっと下がったからといって損切しているといつまでたっても資金が増えていきません。
毎日残高を見てため息をつくような人はスワップ投資には向いていないかもしれません。
(長期目線で資産運用していきましょう。)
リスク2:スワップポイントが減るかもしれない
スワップポイントは世界経済の状況によって日々変動するものです。
よって、今のスワップポイントが1年後も同じ額でもらえるとは限りません。
当然もっと下がるかもしれませんし、最悪0円なることもあり得ますので、その点のリスクは理解しておく必要があります。
基本的には、メキシコペソに対する経済ニュースや世界経済にちょっとアンテナを張っておくといいかと思います。
※希望的観測ですが、日本の金利はまだまだ上昇する兆しがありませんし、メキシコペソの金利も底値っぽいので、しばらくは問題ないかと思います。
リスク3:全資金の集中投資はキケンすぎる
スワップ投資は比較的ローリスクで年利10%以上を狙えるハイリターンな投資法です。
初心者でも思いの外カンタンにお金を増やすことができるので、調子に乗って自己資金をドンドン投資に回していき、レバレッジも徐々に上げてしまっている場合があります。
そういうときに限って暴落に巻き込まれて資金を失ってしまう、ということが多々あるのがスワップ投資なのです。
私も含めて長くスワップ投資している人は一度はロスカットという苦い経験があるかと思います。
経験しないと本当の痛みはわからないかと思いますが、死にたくなるほどの絶望です。
一人でもそんな苦しみを味わってほしくないので、スワップ投資におけるレバレッジの上げすぎや、全資金の集中投資はゼッタイにやめた方がいいです。
年利10%でも十分すごいです。
高配当株投資でも4~5%が限界ですから、欲張りすぎないようにリスクと上手に付き合いましょう。
ハイリターン1:毎日のチャリンを再投資
メキシコペソのスワップ手法はリスクを減らした手堅い運用(レバレッジ3倍以内)でも年利13%は取れる計算です。
しかし、もっとハイリターンを狙う方法があります。
もちろん、レバレッジを強めればいいのですが、それだとリスクが大きくなってしまい安心できません。
リスクはそのままに、リターンだけ増やす方法があるのです。
それは、スワップポイントを再投資することです。
例えば、10万円の資金で5万通貨(5Lot)保有してスタートすると、1ヵ月でもらえるスワップは約1,000円です。※レバレッジ:2.7倍
そして、その1,000円を使わずにそれを元手にポジションを購入すればノーリスクで保有Lot数を増やすことができます。
大体1万円で0.5~0.6Lot購入すればレバレッジ倍率を上げることなく、安全圏で資産を着実に増やしていけます。
もちろん、余裕資金があれば追加で資金を投入したり、大暴落が起こって買いのチャンスがやってきたらある程度まとまったLot数を購入する、という手もあります。
ハイリターン2:為替差益も狙う
せっかくなのでスワップポイントだけではなく、為替差益も狙っていけるとより資金を増やすことが可能です。
少額の利益で利確するとスワップ投資の意味がないので、ある程度大きな利益が出たときに決済します。
そして、価格が下がってきたところで再度仕込みを行い、スワップを受け取る、という流れです。
これだと、売買差益+スワップポイントの二重取りでより多く稼ぐことができます。
メキシコペソ円トレードができる厳選FX会社
メキシコペソ円のトレードができ、かつスワップポイントが高く、スプレッド(手数料)が低いFX会社を厳選して紹介します。
すべて私が自分で使ってみて良かったものだけ紹介していますので、参考にしてみてください。
1.セントラル短資FX
私がメキシコペソ円のトレードを始めたときから今までずっとお世話になっているFX会社です。
メキシコペソ円のスワップポイントが他社よりも高い水準でキープしていただき、スイングトレード(長期スタンスのトレード)を行っている私にピッタリ。
※最近アイネット証券やヒロセ通商の方がスワップ高めになってるので、セントラル短資FXさんにも頑張ってほしいところ。
もちろん、メキシコペソ円のスプレッドも原則0.2銭と業界最安値!
最近、スマホアプリの大幅アップデートによりツールが使いやすくなって便利です。
気になる方は↓のリンクからチェックしてみてください。
2.ヒロセ通商(LION FX)
サブ口座として使ってるのがヒロセ通商さんのLION FXです。
ココも以前よりメキシコペソ円のスワップポイントが高めでしたが、最近は私のメイン口座であるセントラル短資FXさんを超えるパフォーマンスを出してきています。
なので、最近はこちらにも投資資金を増やしてトレード中です。
基本的にスマホアプリのみでほぼすべてのことが可能、というぐらいアプリの機能が充実しています。
(もちろん、チャート分析はパソコンの大画面でしていますが…)
スプレッドは原則0.3銭とセントラル短資FXよりは広いですが、その分スワップで相殺可能かと思います。
また、トレードとは直接関係ありませんが、大量のキャンペーンを実施中です。
口座開設時はもちろん、月々の取引量によってキャッシュバックや肉や丼などがもらえます♪
気になる方は口座開設+ちょっとだけ取引してキャッシュバックだけもらうのもアリですよ。
↑のリンクからキャンペーンの内容をチェックできます。
3.アイネット証券
ココの最大の特徴は「ループイフダン」という自動売買ツールがあることです。
自動売買ツールと聞くと、手数料がかかる割にイマイチ儲からないぼったくり商品、というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、ループイフダンは仕組みがシンプルで初心者にもわかりやすく、利益率が高いため人気の高いツールの一つとなっています。
※類似商品にトラリピというマネースクエアのツールがありますが、あちらは手数料が高いためオススメしません。
メキシコペソ円で自動売買(ループイフダン)ができますので、最初に設定してしまえば、あとはほったらかしでツールが稼いでくれます。
もちろん、業界最高値のスワップポイントももらえますので、安全でラクに稼ぎたい人には必見です。
↑のリンクからループイフダンのしくみがわかります。
オススメFX会社比較
会社名 | セントラル短資FX | ヒロセ通商(LION FX) | アイネット証券(ループイフダン) |
---|---|---|---|
スワップポイント | 6円 | 8円 | 8円 |
スプレッド | 0.2銭 | 0.3銭 | 1.0銭 |
最低取引単位 | 1,000通貨 | 1,000通貨 | 1,000通貨 |
特徴 | ・スプレッドが狭い ・アプリが使いやすい | ・裁量トレードならコスパ最強 | ・自動売買ツールが使える |
基本的にどれを選んでもオススメですが、始めてFXをされる方はアイネット証券のループイフダンを使ったトレードをオススメします。
慣れてきたら裁量トレードも併用して、ループイフダンの手堅さと裁量トレードの爆益で億トレーダーも夢じゃない…かも。
まとめ
メキシコペソ円の特徴
メリット | デメリット |
---|---|
・スワップポイントが高い ・証拠金が少ない(少ない資金で始められる) ・スワップ+差益でガッチリ稼げる | ・下落リスクがある ・先進国通貨に比べて不安定 |
スワップポイント運用の特徴
メリット | デメリット |
---|---|
・長期トレードでほったらかし運用OK ・株の配当金より年利が高い(リスク小で10%以上) ・毎日スワップがもらえるのでそれを再投資できる ・含み損があってもスワップで相殺できる | ・含み損を抱えると精神的にキツい ・レバレッジをかけすぎるとロスカットされるかも |
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