EURAUDのチャート分析(見通し)
チャート分析を始めるには、基本的に長期足(月足→週足→日足)から始めていく方が方向性(トレンド)がわかりやすいです。
これを「環境認識」とか「MTF(マルチタイムフレーム)分析」と言ったりします。
例えば、短期的に下降していても、長期的には上昇トレンドが形成されていれば、ショート(売り)は逆張りになりますので、大きなリターンを狙うのは確率的に難しいということがわかります。
月足チャート:過去10年間はレンジ
ということで、まずはEURAUDの月足チャートから見ていきましょう。

2008-2009年にかけて過去最高値である2.097を付け、その3年後である2012年に過去最安値である1.116を付けています。
その後は、1.365-1.733のあたりを上下するレンジ相場になっています。
ただ、2020.3月のコロナショックのときにレンジを上抜けて1.978と過去2番目に高い数値をたたき出しています。
これからわかることは、「この後もしばらくの間はレンジ内での値動きとなる。」確率が高いと思われます。
週足チャート:強い上昇トレンド
次は、EURAUDの週足チャートです。

週足もトレンドらしいトレンドはありません。
が、細かく分析していくと…2022.4月までは下降トレンドになっていますね。
そして、そこからダブルボトムをつけて、トレンド転換・上昇トレンドが発生しています。
キレイにエリオット波動を数えることができ、5波が終了しています。
その後、高値と安値を切り下げて下降していますので、再度トレンド転換が発生しています。
このことから、今後の長期的な価格の推移は緩やかに下降していくのではないかと考えられます。
- レンジ(トレンドレス)
- 直近2年分の値動きでは、上昇トレンド→下降トレンドへ変化
日足チャート:上昇→調整→下降
次は、EURAUDの日足チャートです。

200SMAの形を見るだけでもトレンドがわかりますが、上昇トレンドだったものが横ばいになっています。
また、高値と休ん目が切り下がっているため、下降トレンドが始まったとも言えます。
まだ下降トレンドが始まったばかりであるということは、ここから下降していくのであれば、イチ早くトレンドに乗って大きく稼いでいきたいところですね。
ということで、ここでショートエントリーをすることに決定しました。
ここで、ショートエントリーのタイミングを図るためにトレンドラインを、様々な分析のサポートとして水平線を引いてみました。
この2本のラインを引くだけでも少しチャート分析がしやすくなったように思います
- 流れは「上昇→調整→下降」
- エリオット5波終了→調整期間→下降トレンド開始
- トレンドラインで値動きが止められたり、水平線を再度下抜けていくようならショートエントリーが可能
EURAUDのエントリーポイント
エントリーするには、自分の中でいくつかのシナリオを考えておき、そのとおりの値動きになったらエントリーしようと心がけています。
その方が自信をもってポジションを保有できますので、動揺してヘンなところで損切りや利確をしなくて済みます。
シナリオはすべて4時間足チャートで行います。
つまり、やや中長期(スイングトレード)目線でのトレードとなります。
シナリオ1:トレンドラインへのタッチでショート
一番わかりやすいシナリオは、再度上昇を試すが意識されているトレンドラインで止められて下降していくパターンです。

今まで2度トレンドラインまで上昇してきましたが、ラインを抜けられずに下降しています。
このことから、3回目のラインタッチでショートエントリーをするというエントリー方法です。
この方法はとってもシンプルでわかりやすい反面、近くに意識されている水平線があるのと、前回の下降もあまり下がらずに価格が戻っていることから、ある程度ロングを狙っている人もいることがわかります。
そのため、このポイントからショートエントリーしたとしても想定どおりドーンと下がるかは微妙なところです。
シナリオ2:三角持ち合いを下抜け→ショート

現在は上昇と下降の値動きが拮抗してきている三角持ち合いの状態です。
そのため、ショート目線ですが、トレンドラインを上抜けて上昇していく可能性もあります。
なので、下降していくことが明確に判断できたときにショートエントリーする方が勝率が高いです。
具体的には、レンジ幅が狭まっていき、いずれ上昇か下降のいずれかにドーンと動くタイミングがきます。
その値動きを待って、動いた方についていく、というエントリー方法です。
この場合は、ショートにこだわらずにロングを狙ってもいいかと思います。
まぁ日足では逆張りなので、利確を欲張らなければ勝てると思います。
逆に、下降していく場合は前回200MAで止められている安値ライン(1.635)あたりか、上昇の起点となったあたり(1.615)で利確がベター。
損切りは前回高値の少し上あたりとすると、リスクリワード=1:2ぐらいになるので、結構利益が取れると思います。
結果…
数日経過後、結果を報告いたします。
エントリーしたのか見送ったのか?
トレードして勝てたのか?負けたのか?
いくら稼げたのか?損失は?
リスクリワードは?
次回の更新をお楽しみに♪

今回の分析に使用したツールは「TradingView(トレーディングビュー)」というチャート分析サイトです。
インストールなどは必要なく、だれでも無料で使うことができます。
また、為替だけでなく、株価や先物などの商品でも使え、スマホとPCの連携もリアルタイムにできるため、とっても便利です。
まだ使ったことがない人は試してみてください。