USDJPYのチャート分析(見通し)
月足チャート:トレンド転換→上昇トレンドへ
チャート分析を始めるには、基本的に長期足(月足→週足→日足)から始めていく方が方向性(トレンド)がわかりやすいです。
これを「環境認識」とか「MTF(マルチタイムフレーム)分析」と言ったりします。
例えば、短期的に下降していても、長期的には上昇トレンドが形成されていれば、ショート(売り)は逆張りになりますので、大きなリターンを狙うのは確率的に難しいということがわかります。
ということで、まずはUSDJPYの月足チャートから見ていきましょう。
2011-2012年あたり過去最高値である76円を付け、その後上昇トレンドが続いています。
エリオット波動的にもキレイな形で3波まできています。
が、トレーダーの見方によっては5波まで終わったと考える人もいるかもしれません。
ただ、個人的にはそうなると4波と5波の横軸が短くて形が歪なので、3波継続中か4波が始まっていると考える方が自然かなぁと思います。
これからわかることは、「しばらく(数年)は130円~150円で横ばいが続く」確率が高いと思われます。
週足チャート:強い上昇トレンド
次は、USDJPYの週足チャートです。
週足チャートもわかりやすい上昇トレンドですね。
価格の下限が目立つのでトレンドラインを引いておきます。
このラインは、今後の日足や4時間足のチャートを分析するときに役に立ちそうですね。
また、エリオット波動でいうと、現在は3波継続中と捉える方が自然かなぁと思います。
なぜなら、「エリオット波動は1波の値幅分以上に3波が伸びる」と言われていますが、現在は1波の値幅分3波が伸びきっていません。
このことから、3波の伸び分を期待するなら160円ぐらいまでは上昇する可能性があります。
ただ、100%の確率で1波の値幅分3波が伸びることはありませんので、前回の高値付近に来たときはブレイクするかどうかを観察した方がいいですね。
- 強い上昇トレンドが継続中
- エリオット波動3波中の可能性が高いのでロング目線
日足チャート:上昇トレンド継続中
次は、USDJPYの日足チャートです。
めちゃめちゃわかりやすくてキレイな上昇トレンドですね。
下がったら買い、下がったら買い、を繰り返すだけで爆益を得られた相場でした。
直近の強めの下降でも前回安値を下回っていないことから、上昇トレンド継続中と捉えることができます。
ということは、単純すぎますが、とりあえず最高値である151.7円まではロング目線でいいかなぁと思います。
逆に、ショートをするタイミングは難しいですね。
大きな流れでも上昇トレンド中であるため、ショートは逆張りになります。
ショートができるタイミングもあるかと思いますが、利確を欲張らずにサクッと抜く程度がいいですね。
4時間足チャート:下降→上昇へ
最後に、USDJPYの4時間足チャートをチェックします。
下降トレンドからの上昇トレンドへ転換したところです。
小さな波で考えると、エリオット波動5波中であることがわかります。
ただ、その波で見ると1波~3波と4波の横軸比率が悪いので、1波~3波を1波とみることもできそうです。
そう捉えると、現在は3波継続中とも考えられます。
いずれにしろ、まだ目線はロングでいいことがわかります。
とりあえずの目的地としては前回の最高値でもある青のライン(151円)まででしょう。
- 下降→上昇トレンドへ転換
- 日足:エリオット5波終了→調整期間少なく再上昇中
- 4時間足:エリオット3波 or 5波中
- 前回の最高値まではロング目線
USDJPYのエントリーポイント
エントリーするには、自分の中でいくつかのシナリオを考えておき、そのとおりの値動きになったらエントリーしようと心がけています。
その方が自信をもってポジションを保有できますので、動揺してヘンなところで損切りや利確をしなくて済みます。
シナリオはすべて4時間足チャートで行います。
つまり、やや中長期(スイングトレード)目線でのトレードとなります。
シナリオ1:最高値を更新したとき
現時点での上昇の強さを考えると、最高値を更新して上昇していくことが十分考えられます。
そのため、意識されている最高値ラインを超えた場合の対応を考えてみました。
とても単純ですが、4時間足の実体レベルで最高値を更新したら、その押し目を待ってからロングエントリーする方法です。
ブレイクエントリーはブレイクしたかどうかがすぐにわからず、ブレイクしたと思っても下がってくることが多々あります。
そのため、明確に上昇していくことを確信できたときにエントリーしていくことにします。
ただ、このラインを超えられる可能性は高くないのではないかと思います。
逆に超えてしまうと、次の壁という壁がないため、かなり伸びていく可能性はあります。(利確位置が決めにくいですね。)
また、おそらく現時点で下降していくことは考えにくいので、少なくとも最高値のラインまでは上昇していくと思われます。
そのため、ココの2円幅を1時間足以下のチャートで値動きをチェックしながらエントリーするのはアリでしょう。
シナリオ2:ラインを超えられずに下降してきたとき
次のシナリオはラインまで上昇するけど、ラインを超えられずに仕方なく下降してくるパターン。
いくら上昇トレンドといってもこのラインは結構強い抵抗線になっているので、シナリオ1よりこっちの方が確率が高いと思います。
予想どおりに超えられず、下降してくる場合、そのときの値動きやチャートパターン(長い上ヒゲの連打、ダブルボトム、トリプルボトムなど)をみて、ショートエントリーを狙っていきたいところですね。
ただ、何度も言っているとおり、ショートは逆張りなので利確もスマートにサクッと狙いましょう。
一番確実なのは現在値あたりまでですが、もう少し下降するかもしれませんね。
シナリオ3:現在値から下降したとき
現在値から上昇していかず、下降していくパターンです。
このパターンも低確率だと思いますが、いざ下がってきたときにオロオロしないように想定しておきます。
それまでの値動き的に三尊天井になるかもしれません。
そうなったらチャンスです。
タイミングを見計らってショートエントリーしましょう。
損切:現在価格の山の少し上あたり
利確:前回安値あたり or 200MAにぶつかったとき
これでリスクリワードは1:2ぐらいありますので、下降してきたときは狙ってみるのもアリです。
結果…
数日経過後、結果を報告いたします。
エントリーしたのか見送ったのか?
トレードして勝てたのか?負けたのか?
いくら稼げたのか?損失は?
リスクリワードは?
次回の更新をお楽しみに♪
今回の分析に使用したツールは「TradingView(トレーディングビュー)」というチャート分析サイトです。
インストールなどは必要なく、だれでも無料で使うことができます。
また、為替だけでなく、株価や先物などの商品でも使え、スマホとPCの連携もリアルタイムにできるため、とっても便利です。
まだ使ったことがない人は試してみてください。