EURUSDのチャート分析(見通し)
長期(月足・週足)では下降トレンド
チャート分析を始めるには、基本的に長期足(月足→週足→日足)から始めていく方が方向性(トレンド)がわかりやすいです。
例えば、短期的には上昇しているけど、長期的には下降トレンドが形成されていれば、ロングは逆張りになりますので、大きなリターンを狙うのは確率的に難しいということがわかります。
ということで、まずはEURUSDの月足チャートから見ていきましょう。
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パッと見、だれがどう見ても下降トレンドですね。
私の場合、基本的に月足単位でトレードするスタイルではないので、月足チャートはトレンドをチェックするためだけに見ています。
5秒で終わります。
次は、EURUSDのの週足チャートです。
![](https://pkfire.net/wp-content/uploads/2024/02/20240204_eurusd_week1-1024x539.jpg)
こちらも、下降トレンドですね。
少し分析を増やしてみます。
まず、エリオット波動を数えてみると、単純にみると5派が始まっているのかなぁと考えられます。
次に、目立つ高値にトレンドラインを引いてみると、直近の価格でもそのあたりの価格が意識されているようなな動きとなっています。
![](https://pkfire.net/wp-content/uploads/2024/02/20240204_eurusd_week2-1024x538.jpg)
じゃあ、どこかでショートできないかなぁと考えて、戻り売りができる候補をいくつか絞っていくことにします。
わかりやすいツールの一つにFR(フィボナッチリトレースメント)があります。
これは、ザックリ説明すると、押し戻り(押し目買い・戻り売り)の目安であるポイントを教えてくれるというものです。(もちろん100%ではありません。)
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FRでよく意識される数値のラインが61.8%、50%、38.2%ですので、そのあたりに水平線を引いておきましょう。
- 下降トレンド
- エリオット波動の5派目
- トレンドラインに抑えられている?
- FRで戻り売りできるポイントからショートできそう
日足・4時間足チャート
次は、EUDUSDの日足チャート。
![](https://pkfire.net/wp-content/uploads/2024/02/20240204_eurusd_day1-1024x547.jpg)
まず、流れを見てみると、上昇→レンジ→やや下降、という感じ。
先ほどの週足チャートで使ったFRの61.8%、50%、38.2%に水平線を引いています。
そうすると、61.8と38.2の範囲内で価格がもみ合っているような感じがしますね。
ただ、2023.10月頃に38.2%のラインを下抜けしていて、ココが直近の上昇の最後の押し安値より下がっているため、下降トレンドが始まったと分析することができます。
![](https://pkfire.net/wp-content/uploads/2024/02/20240204_eurusd_day2-1024x548.jpg)
最後に4時間足を分析してみましょう。
![](https://pkfire.net/wp-content/uploads/2024/02/20240204_eurusd_4h1-1024x546.jpg)
4時間足では上昇→横ばい、という流れです。
日足チャートと同じように分析してみます。
まず、エリオット波動は5派が終了したように見え、現在は調整期間のような値動きです。
そして、4時間足チャートで引いた黄色のトレンドラインを下抜けしているので、上昇の勢いが弱くなっていることがわかります。
また、週足チャートで引いたFR50%のラインは、一瞬上に抜けていますが、週足レベルでいうと上ヒゲ程度のと判断できますので、上昇を止められているとも見えます。
![](https://pkfire.net/wp-content/uploads/2024/02/20240204_eurusd_4h2-1024x541.jpg)
ここから再度上昇していくことも考えられなくはありませんが、どちらかというと下降していく方が期待値が高いように思います。
そのため、どこかで戻り売りを狙ってショートエントリーしていきたいところですね。
- 流れは「上昇→横ばい」
- 日足では、高値・安値が切り下がっているため下降トレンドstart
- 4時間足では、「エリオット5派終了、トレンドライン下抜け、FR50ライン下抜け」の3つの根拠から下降していきそう、と判断
EURUSDのエントリーポイント
エントリーするには、自分の中でいくつかのシナリオを考えておき、そのとおりの値動きになったらエントリーするようにします。
シナリオ1:理想形
まず、一番エントリーしやすい形は、「一度上昇するけど、前回の高値を超えられずに下降していくパターン」です。
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このパターンは、一度上昇してくれることで、次に下降していくときに利益がとりやすく、かつショートエントリーで勝つ可能性を高めてくれる理想形です。
直近の値動きが急上昇していることから、心理的に少しショートエントリーしにくいと思うトレーダーもいるかもしれませんので、もう少し明確に下がることがわかれば、ドカーンと下がっていくのではないでしょうか?
シナリオ2:エントリーしにくいパターン
次は、今までの値動きと同じように、ズルズルと下がっていくパターンです。
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こっちの来る確率の方が高いかなぁと思います。
が、エントリータイミングが読みにくいので個人的には苦手です。
現在値は前回の上昇の起点となった価格帯なので、このあたりで再度値動きのもみ合いがあり、そこから下降していく流れです。
「よし、下がっていきそうだ!」と思ってショートエントリーした後、逆行されて含み損を抱える…なんてことがよくあるため、勝率を高めたい人はシナリオ1でエントリーする方がいいです。
ただ、そのままズルズルと下降していってしまうと、結局エントリーできないじゃん、となることもよくあるため、難しいですね。
解決法の一つとしては、分割エントリーするのも一つの手かもしれません。
このシナリオで少額ロットでエントリーして、シナリオ1になってしまったら、追加でエントリーする方法です。
まぁこれだとナンピンのように思いますが、思考停止でナンピンするのとは違い、シナリオ1の値動きになったことを確認してエントリーするため、高勝率になると思います。
シナリオ3:重要水平線を上抜けしたらスルー
最後は、ショートエントリーを見送るパターンです。
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現在値より下がっていかず、トレンドラインや週足の重要水平線を上抜けして上昇していった場合、買いの圧力が強いと判断してショートエントリーは見送ることになります。
ただ、再度下がってくることも考えられますので、そのときの値動き次第ではショートエントリーができるかもしれません。
ただ、長期では下降トレンドを形成していますので、損切りを広くとれるのであれば、4時間足チャートの最高値で値動きが止まれば、そこからショートするのもアリですね。
今回の分析に使用したツールは「TradingView(トレーディングビュー)」というチャート分析サイトです。
インストールなどは必要なく、だれでも無料で使うことができます。
また、為替だけでなく、株価や先物などの商品でも使え、スマホとPCの連携もリアルタイムにできるため、とっても便利です。
まだ使ったことがない人は試してみてください。