GOLD(ゴールド:XAU/USD)の現在までの値動きを分析し、今後の値動きを予想していきます。
いくつかのシナリオを立てておくことで自信をもってエントリーできますし、逆にエントリーを見送ることができて負けを防ぐこともできます。
本記事は、私のFXトレード日記を主な目的としています。
もちろん、この記事どおりの値動きになるわけではありませんのでご了ください。
ゴールド(XAUUSD)のチャート分析
チャート分析を始めるには、基本的に長期足(月足→週足→日足)から始めていく方が方向性(トレンド)がわかりやすいです。
これを「環境認識」とか「MTF(マルチタイムフレーム)分析」と言ったりします。
例えば、短期的に下降していても、長期的には上昇トレンドが形成されていれば、ショート(売り)は逆張りになりますので、大きなリターンを狙うのは確率的に難しいということがわかります。
ただ、月足・週足は2月にチャート分析した状態からほぼかわらないため、前回分析した内容をそのまま引用しています。
ゴールドの月足:キレイな上昇トレンド
まず、XAUUSDの月足チャートから見ていきましょう。
2012年頃に前回高値を付けた後、ズルズルと下降していってしまいましたが、2020年頃から再度上昇しており、前回高値を更新しています。
2021年以降はそれほど大きな値動きがなく、レンジのような値動きになっています。
ただ、安値は切りあがっているし、高値も微妙に更新しているので上昇トレンドが終わったとは言い切れません。
ゴールドという商品の特性上、有限なものですので、長期的にみて価格が下がる可能性は低いと考えられますので、基本的に超長期で持つのであればロング一択になります。
ゴールドの週足:強い上昇トレンド
次は、XAUUSDの週足チャートです。
一般的な上昇トレンドを描いているチャートですね。
ただ、安値は切りあがっていますが、上値が重いように感じられます。
水平線を引いてみると、前回高値を超えられずに下降していく場面が数カ所あることがわかります。
今後、このレンジをいつ上抜けするのかがポイントになるかと思います。
しばらく上昇を止められている分、再度上昇が始まるときは強く上昇していく可能性が高いと思います。
また、直近の値動きは上値の水平線に何度かタッチしていますので、そろそろ抜けてきそうな値動きをしていますね。
焦ってロングエントリーすると逆行されてロスカットされちゃいますが、乗り遅れないように逐一チェックしておきたいところです。
- 長期的には上昇トレンドが継続中。
- 2020年ごろからはレンジ相場。
- そろそろレンジを上抜けしそうな流れ。
ゴールドの日足:
次は、XAUUSDの日足チャートです。
全体的には、パッと見でトレンドが見えないのでレンジ(トレンドレス)な相場と言えます。
ただ、2023年11月からは(高値・安値を切り上げてるので)上昇トレンドですね。
エリオット波動をカウントしていると、2023年10月の安値をスタートとすると5波が終わっています。
そして、そこから下降のエリオットをカウントしてみると、現在4波から5波に切り替わるのかなというところですね。
また、上昇のトレンドラインを引いてみると、2024年2月頃からこのラインを大きく下抜けています。
そして、再度トレンドラインにタッチしに行くかのように価格が戻ってきたところですね。
今後の値動きが非常に重要になりますが、このラインが効いている状態であれば、高確率でここから下がっていくのではないかと考えられます。
ただし、全体的には上昇トレンドのため、ある程度下がった後は、大きな波でいうエリオット3波がスタートするのではないかと考えられます。
- 大きな流れ:エリオット波動2波目
- 小さな流れ:エリオット波動4波中~5波目
- 短期的には現在値から直近安値(1985)ぐらいまでは下がりそう
- ダブルボトムを形成してくれると、今後ロングしやすい
参考:シルバー&ドル円のチャートをチェック
ゴールドと相関関係にあるシルバーと、逆相関関係にあるドル円のチャートをチェックしてみましょう。
仮に、シルバーもショートができそうだったり、ドル円がロングできそうであればゴールドのショートができる根拠の一つになります。
シルバーの日足チャート
まずは、シルバーの日足チャートをチェックします。
シルバーは、やや三角持ち合い的な形ですが、直近は下降のトレンドラインを上抜けていることがわかります。
このことから、今後は上昇トレンドに転換する可能性が高くなっています。
ただ、現時点ではリターンムーブ中っぽいので、短期的にはもう少し下がるかもしれません。
次の上昇で、前回の高値を更新すれば、ダウ理論的には上昇トレンドになりますので、3月以降はロングエントリーを狙っていけそうですね。
ドル円の日足チャート
次に、ドル円の日足チャートをチェックしましょう。
ドル円は非常にわかりやすい値動きで動いています。
が、現時点からどう動くかは誰にもわかりません。
今わかることは、エリオット波動5波中であるということ。
ココからいったん下降するならば、調整期間を挟むことになります。
逆に、前回高値を更新するようであれば、どこまで上昇するかはわかりません。
ただ、ファンダ的にはこれ以上に上昇する理由が特にありませんし、ここ数年でイッキに上昇しているので、調整が入ってもおかしくありません。
(まぁそれは誰にもわかりませんが…。)
結論…上昇するか下降するかは不明ということ。
シルバー&ドル円のまとめ
- シルバー:短期的には下降するかもしれないが、上昇する可能性が高い。
- ドル円:不明
ゴールドではショートを狙いたいところでしたが、シルバーは上昇っぽくて、ドル円は不明です。
結果的にはあまりいい根拠にはならなかったですね。
ということは、ゴールドのショートはあまり勝率が高いトレードにはならないかもしれない、ということは意識しておいてもいいかもしれません。
ゴールドのエントリーポイント_2024.2.24時点
とりあえず、ゴールドのエントリーができそうなシナリオとエントリーポイントを考えてみましょう。
エントリーするには、自分の中でいくつかのシナリオを考えておき、そのとおりの値動きになったらエントリーしようと心がけています。
その方が自信をもってポジションを保有できますので、動揺してヘンなところで損切りや利確をしなくて済みます。
シナリオはすべて4時間足チャートで行います。
つまり、やや中長期(スイングトレード)目線でのトレードとなります。
シナリオ1:下降する動きを確認してからエントリー
理想シナリオから想定してみます。
前提として、現在のナナメのトレンドラインが現在の相場に効いていると仮定します。
そして、エリオット波動4波が終わって5波がはじまるとすれば、現在値から下降していくことが想定されます。
ただ、100%下降するかどうかはわかりませんので、下降することを確認してからショートエントリーしたいところ。
そのため、「今から下がっていきますよー。」というサインがあれば、トレーダーの多くはショートエントリーすることになります。
一番わかりやすい例としては、ダブルトップやトレンドライン上での複数の上ヒゲがあれば最高のショートサインとなります。
このようなわかりやすいサイン(チャートパターン)を確認してから、ショートエントリーすると高勝率になりますね。
ちなみに、理想的なショートエントリーができたときの損切りと利確位置は以下のとおり。
- 損切り:トレンドラインの少し上あたり(2042-2045)
- 利確:前回安値あたり(1990-1985)
- リスクリワード:4 ※現在値あたりでエントリーした場合
リスク/リワード比が4ぐらい狙える、かなりコスパのいいエントリーポイントになりますので、いいカタチでショートできそうであれば、いつもより多めにロットを賭けてトレードしてみるのもいいかもしれません。
ただ、中長期目線では上昇トレンドなので、下降の勢いが強くないと感じたら、あまり利益は欲張らずに謙虚利確する方がいいかも。
シナリオ2:トレンドラインを上抜けしたら買い目線で
逆に、ショートエントリーを見送るシナリオも想定しておきます。
ショートができる根拠は2つ。
- エリオット波動5波が始まる
- トレンドラインを下抜けした
つまり、この2つの根拠が崩れてしまうとショートエントリーを見送ることになります。
ということは、トレンドラインを上抜けしてきたり、現在値からダラダラ横ばいの動きが続いてしまうとショート見送りとなります。
そもそも、中・長期的な視点では上昇トレンドと考えていますので、ショートするタイミングが来ない可能性もあります。
ゼッタイにショートしてやる!と思わずに、柔軟に対応していきましょう。
長期シナリオ:ロングエントリーを狙う
シナリオ1のとおりになったときの続きです。
エリオット5波が終了すれば、いずれゴールドは上昇してくることになるかと思います。
どこまで下がるかは確信持って言えませんが、確率的には前回の安値である1985あたり、もしくは直近の最安値ラインである1978あたりで止まる可能性が高いです。
その後は、上昇していくと思いますので、上昇するサインが見えたらロングエントリーを狙いたいところ。
損切りの背が近いことからリスクリワードの高いエントリーができますので、玉砕覚悟のハイレバトレードもアリかもしれません。
タイミングによっては資金を増やせるチャンス相場になるかも♪
結果・・・
エントリー&利確(損切り)の結果は後日、こちらで報告します。
1週間~1カ月後が楽しみです。
2024.3.5 ロングエントリー&チキン利食い
2024.3.8時点でのゴールド1時間足チャートを見ながら、実際にエントリー&利確したところを解説します。
結果的にはダメダメトレードでした。
まず、3/4に急激な上昇がありました。
まぁこれは取れるわけありませんので様子見ですね。
そして、かるーい押し目(調整)を付けたあとに再度急騰しました。
この2回目の急騰は取りたかったですね。(買い目線ではあったのですが、買うタイミングをつかめませんでした。)
そして、1回目と同じようなかるーい押し目(調整)が入っています。
ここで気が付いたことがありました。
「1回目の上昇→調整」と「2回目の上昇→調整」のチャートの形が同じじゃないか?と。
いわゆるフラクタル構造というやつですね。
このことに気が付いたので、3回目の上昇もありえるな、と思ってロングエントリーを狙うことにしました。
そうして、チャートを眺めていると、上昇の起点から引いていたトレンドラインに当たって、だいたい前回と同じぐらい横軸幅(時間)になったタイミングで前回高値を更新しました。
これは、エントリーする根拠が3つも重なる鉄板のポイントでしたね。
- エリオット波動5波目
- 上昇トレンド(ダウ理論)
- トレンドラインに当たって上昇
そこで、実体レベルで上抜けを確認してロングエントリーしました。
この分析+エントリーは悪くなかったのではないかと思います。
ただ、その後の速攻利確がダメでしたね。
自信をもってエントリーしたはずなのに、自分の思ったとおりの上昇ではなかったことと、長い上ヒゲが出てしまったことで、すぐに利確してしまいました。
結果的には自分が本来利確したかった赤いライン(直近最高値ライン)まで到達してしまいました。
もう少し冷静な分析をしていたら…例えば、「今回はエリオット波動5波と考えると前回ほど急騰するようなチャートにはならないかも」と考えることができていれば、もう少し保有することができていたかもしれませんね。
まぁ、これは結果論のため、自分が利確した後に急落していく可能性もあったため、利確がダメだったかどうかはわかりませんが…。
2024.3.8 長期保有前提で小ロットエントリー(買い)
3/5のチキン利食いの後もゴールドの値動きをチェックしていました。
すると、まだまだ上昇が続きそうだなと思ったので、過去最高値である赤の水平線にタッチしてきたときにロングエントリーをしました。
損切りは、このラインの少し下あたりにしていますが、利確は正直わかりません。
狙うとすれば、週足レベルでのエリオット波動3波中と考えて、2260ぐらいの価格まで持てそうかなぁと思います。
まぁそこまで上昇していくには半年ぐらいかかりそうなので、何度か調整されると思います。
とりあえず、長期保有前提でしばらく様子見しようかなぁと考えています。
XMの極み口座で保有している(マイナススワップ0円で運用している)ので、長期保有していても問題ありません。
いい感じの押し目があれば、利益分でピラミッティング(買い増し)してもいいかもしれませんね。
今回の分析に使用したツールは「TradingView(トレーディングビュー)」というチャート分析サイトです。
インストールなどは必要なく、だれでも無料で使うことができます。
また、為替だけでなく、株価や先物などの商品でも使え、スマホとPCの連携もリアルタイムにできるため、とっても便利です。
まだ使ったことがない人は試してみてください。