会社概要
社名は「株式会社コラントッテ」です。
社名の由来は、現社長が寝たきりになった父親の筋肉のコリを和らげるために開発した商品があり、「肩、こらんとって（肩こりしないで）」からきているそうです。
1997年10月に「株式会社アーク・クエスト」という社名で設立。
2015年7月に現社名に変更し、2021年7月にグロースに上場しています。
上場してまだ1年ちょっとしか経っていないので、今後の成長に期待ができます。
代表者＝創業者である小松克己さんです。
事業内容
事業内容は、医療機器・日用品雑貨の製造・販売がメインです。
メイン商品はコラントッテのネックレスです。（↑画像）
これは、カンタンにいうと磁気のチカラで血行を改善してコリを緩和してくれるものです。
この手の商品は他にもありますが、この会社独自の技術で他の商品より効果が高く、デザイン性にも優れているのでスポーツ選手・会社員などに人気があります。
ちなみに、私も持っていて一日中着用しています♪
商品の特徴・強み
この商品の特徴は、医療機器として国からの認証を得ていることです。
また、日本だけでなく韓国やEUでも医療機器認証されています。
それに加えて、独自の製法技術により磁力をより広範囲になったことです。
これにより他社製品より効果が高く、顧客満足度の高い商品となっているところです。
Colantotteシリーズとして、ネックレス以外にもアクセサリー、サポーターやアパレル（ウェアやタイツ、キャミソールなど）があります。
医療機器としての高品質な機能に加えて、ファッション性が高いため汎用性が高く、幅広いユーザをターゲットにできるところが強みになります。
また、スケート選手やゴルファー、青山大学駅伝チームなど多くのアスリートと契約しており、ブランドイメージが良いところも強みの一つです。
もう一つの事業であるCSS
CSSとはコラントッテ・セーフティ・システムの略で、「大切な人を守りたい」との思いを基本に、「緊急時における身元確認」「指定された緊急連絡先への連絡」等を実現した、人と家族を繋ぐサービスです。
月々のサービス料を支払うことで専用のペンダント、キーホルダー、カードなどが届き、それぞれに記載されたID番号とフリーダイヤルにより、緊急時に予め指定された連絡先に連絡が入り、身元の確認ができるシステムです。
急病や事故、災害などで救急搬送されたときや、認知症などの徘徊対応などで緊急で家族と連絡を取る必要がある場合に役立つサービスとなっています。
例えば、病気やケガなどで緊急手術をしなければならない場合、家族の同意がなければ手術ができないケースがあるときに効果的です。
まだまだ利用者が少ないので、会社全体の収益からすると微々たるものですが、このサービスに付加価値を高めていくことで軌道に乗せることができるかもしれません。
業績チェック
売上高・利益
公式サイトから売上高・利益をみていきます。
赤いグラフが通期ですが、毎年ほとんどの項目で高値（過去最高額）を更新し続けています。
これは事業がとても好調に推移していることを表していますので、今後の成長に期待ができそうです。
まとめると↓のとおり。
製造・販売業なのにROEが20%以上あるのはかなり効率的な経営ができている証拠なのではないでしょうか。
利益率も高いですので、ブランド戦略がうまくいっているように思います。
配当・株主優待
成長銘柄なので高配当に期待するところではありません。
しかし、ちゃんと株主還元として配当を出してくれているのでチェックしてみます。
2021年は12円、2022年は16円の予想となっています。
配当性向は約25%、配当利回りは2%弱あります。
しっかりと株主還元してくれるのはありがたいですね。
また、株主優待制度もあり、↓のようになっています。
| 保有株式数 | 優待内容 |
|---|---|
| 100株以上500株未満 | 【3,000円分】 ・ECサイトで利用できる割引クーポン ・カタログ掲載商品の割引購入 ・社会貢献活動への寄付から１点選択 |
| 500株以上1,000株未満 | 【6,000円分】 ・ECサイトで利用できる割引クーポン ・カタログ掲載商品の割引購入 ・社会貢献活動への寄付から１点選択 |
| 1,000株以上 | 【10,000円分】 ・ECサイトで利用できる割引クーポン ・カタログ掲載商品の割引購入 ・社会貢献活動への寄付から１点選択 |
100株以上で3,000円の割引クーポンがついてくるので、自分へのご褒美に、家族や友人へのプレゼントに使えそうですね。
ちなみに、1,000株買っても現在値が835円なので835,000円で買えます…ちょっと高いな💦
この会社は今後ももっと成長する！と確信がある人は1,000株買って10,000円の割引クーポンもらうのもアリかもしれません。
その他の指標
あとは、それ以外の数値的なものをチェックします。
- 株価は1株835円なので買いやすい価格帯ですね。
- 時価総額は75億円なので、まだまだ成長余地が十分にあります。
- PERは15.5倍、PBRは2.8倍となっており、成長企業と考えると妥当なところでしょうか。
- ROEは15.8%、ROAは10.5%と好調な数値です。
- 自己資本比率は66.5%もあるので、ひとまず倒産のリスクは少ないです。
大株主はアーク・クエストです。
これはコラントッテの前社名ですね。
こちらも代表者はコラントッテと同じ人物ですので、結果的に大株主は現社長の小松克己さんということになります。
これは投資家と利害が一致していますので株価上昇に重要な要素の一つになります。
今後の成長性
会社の成長戦略は↓の4点です。
- 自社サイト、国内ECモールの持続的成長
- 中国EC・他国越境ECの拡大
- 女性向け製品の開発、マーケティング強化
- CSS事業の進化
１．自社サイト、国内ECモールの持続的成長
これはわかりやすいと思いますが、現状好評である商品をもっと売っていく、というシンプルな方法です。
といっても、同じことだけをしていても成長が高止まりしてしまうため、新商品の開発やコラボ商品、ブランドイメージの強化などやることはいっぱいあります。
現状でも、ワークマンやeスポーツチーム「カラマリ」などとコラボしたり、重量を軽くしたスリムタイプのネックレスを新発売したりと、様々な取り組みを行っています。
２．海外進出・越境EC
やっぱり国内だけでの販売は売上が頭打ちになってしまいます。
そのため、海外進出を積極的に行っていく必要があります。
現在は円安局面ですし、海外でもブランドイメージが定着して売れるようになってきたらコラントッテの売上は爆上げすると思います。
そうすると、我々投資家の関心毎である株価も急上昇していくことが期待できます。
コリは万国共通でしょうから、SNSをうまく使えばガンガン売れそうな気がします。
クチでいうほど簡単ではありませんが…。
３．女性向け製品の開発＆マーケティング強化
肩コリは女性の方が多いといいますが、顧客層の男女比率は6:4だそうです。
ということは、女性向けにアプローチした商品やマーケティングをしていけば、まだまだ成長余地は十分にあるということになります。
実際、2022.4.21よりジュエリー感覚で使ってもらうための新ブランド「Lierry（リエリィ）」を立ち上げています。
そこで、今までのネックレスとデザインを変えたチェーンネックレスや、インナーウェア、ルームウェアを発売しています。
女性をターゲットとする方が売上が上がるのは商売のキホンですので、この戦略はうまいと思います。
４．CSS事業の進化
現在CSS事業はほとんど利益を生み出せていません。
限定的ではありますがニーズがあるためサービスをスタート・継続しているとは思いますが、個人的にはあまり魅力を感じるサービスではありません。
ただ、これはその人の環境や考え方によると思いますので、当然このサービスに救われている人もいるかと思います。
ただ、このサービス単体で売るには厳しいような気がしますので、生命保険や自動車保険などとタイアップして保険商品のオプションとして売り出す方が使ってもらいやすいのかなぁと思います。
それか、他に魅力的なサービスをつけるか…ですね。
株価チャートをチェック
それでは、コラントッテの株価をチェックしてみます。
2022.10.2時点での株価は835円です。
上場したばかりでまだチャートが十分にできていないので、参考程度になるかと思います。
最高値は上場時の2,005円、最安値は2022.1.28の521円です。
最安値からは上昇トレンドを形成していましたが、1,151円をつけた後は下降してきています。
ただ、中期の移動平均線に当たったところになりますし、すぐ下には長期の移動平均線の壁もあります。
よって、そこまで下がったとしても780～800円ぐらいまでで一旦の反発・上昇はあるのではないかと思います。
個人的には絶好の押し目買いの時期だと思いますので、買っていくのは悪くない選択肢かと。
ただ、今すぐ買うのはここからV字回復することを期待するだけでチャート的には買いの根拠は全くありませんので、株価が下げ止まったことを確認してから買う方が高値掴みのリスクがすくなくなります。
例えば、何らかのチャートパターン（ダブルボトム、トリプルボトムなど）が出たときや、上昇に転じて900円を超えるあたりまで上昇してきたら、買いの根拠になりそうです。
まとめ
| 会社の強み | ・医療機器としての確かな品質 ・独自の製法技術で効果が高い ・コラボ、タイアップでブランドイメージを確立 ・ファッション性が高く広範囲なユーザにアプローチできる |
| 業績 | ・売上高、利益は過去最高を更新し続けている ・利益率が高く収益面はガッチリ ・財務は健全で安心 ・まだまだ成長が期待できるが配当や優待もある ・大株主が代表者なので株価上昇にも期待 |
| 成長性 | ・好調である商品の更なる販売強化 ・海外進出を視野に ・女性ユーザーをターゲットにしたマーケティング ・CSS事業を進化 |
| チャート | ・2022年からは上昇トレンドを形成 ・押し目買いができそうなポイントまで下がっているので買いチャンス ・高値掴みのリスクをさげるなら、下げ止まったあとに買う方がいい |
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