1年前に7187 ジェイリースという銘柄を分析しました。
分析した当時(2021.9.24時点)の株価は2,176円でした。
ちなみに、現時点(2022.10.1時点)の株価は2,2272円です。
「たった100円ぐらいしか上がってないじゃーん。」と思われた方が多いと思います。
確かにその通りです。
しかし、私はこの銘柄を仕込むチャンスは今なのでは?と思ったので、再度分析してみることにしました。
前回は事業内容と今後の成長性について分析したので、今回は業績やチャートを分析してみることにします。
事業内容まとめ
メインとなる事業は「家賃債務保証サービス」です。
例えば、アパートやマンションを貸す側(オーナー)と借りる側(入居者)には、それぞれの悩みがあります。
オーナー | お客様が家賃を滞納したり、退去時にトラブルになったらどうしよう… |
入居者 | 保証人がいないから入居できない… |
こんな悩みを解消してくれるのが家賃保証サービスです。
・入居者が家賃を滞納したり、退去費用が支払えない場合に立替払いする。
・入居者が過去にトラブルを起こしていないかを審査する。
このような住居用の家賃保証サービス以外にも、事業用賃料保証(店舗・オフィス・工場など)、医療費保証(医療機関用)のサービスも展開しています。
近年、経営者・不動産オーナーのリスクマネジメントの意識が高まっているため、このような保証サービスが注目されています。
住宅用賃料保証は競合他社が多いため成熟市場となっていますが、事業用賃料保証はサービスを利用している人はまだ少なく(約15%程度:ジェイリース調べ)、競合他社も少ないため、先行ノウハウがあるジェイリースにとっては今後も成長余地が大きい分野であると考えられます。
家賃・賃料・医療費の保障サービス
- 住居用 家賃保証
- 事業用 賃料保証
- 医療費保証
事業内容の詳細は↓をご覧ください。
業績
売上・利益
↑のグラフは通期の売上と利益の推移を表したものです。
一目瞭然ですが、売上は毎年過去最高を更新し続けていて業績の好調さがストレートに伝わります。
営業利益も2021年より急成長しており、蒔いた種に実がなり始めたようなイメージです。
特に恐るべきはROEであり、2021年は45%、2022年は56%と驚異的な数値を叩き出しています。
この売上・利益・ROEの推移だけでもかな~り魅力的な銘柄なのではないでしょうか。
EPS・BPS・配当
次は、EPS・BPSと配当についてです。
EPS・BPSともに2021年あたりから急成長しています。
私は、特にEPS(一株当たり純利益)は企業の稼ぐチカラと成長性がわかる重要な指標の一つと考えています。
EPSは数年分を比較することで指標として使いやすくなりますので、これだけではデータ不足ではありますが、右肩上がりで伸びてきているところは嬉しいですね。
また、配当は成長企業なのにそこそこの配当を出しています。
配当性向は30%程度を基準とすると発表していますので、株主還元についても考えてくれていることがわかります。
ちなみに、現在の株価から想定する利回りは約2%です。
高配当株という訳ではありませんが、今後株価が上昇すれば利回りはドンドン上がっていくことになります。
また、株主優待制度もありますが、最低500株以上からとなっているため、庶民にはなかなか手が出ないかもしれません。
ちなみに、プレミアム優待クラブでのポイント付与のようです。
まぁコスト削減&株主還元の観点からするとこのぐらいの設定の方がいいのかもしれません。
その他の指標
現在、PERは12.5倍、PBRは7.9倍です。
同業他社と比べて割安感はあまりありませんね。
時価総額は203億円となっており、まだまだ成長余地が大きいと言えます。
自己資本比率は28%と少し心もとない数値ですが、レバレッジを効かせて高収益を出せていることを考えるとこれぐらいあれば十分なのかなぁと思います。
株価チャート
まず、2016年~現在までの株価の推移からみていきます。
2021年から急上昇していますね。
業績が上がっていくにつれて株価も反映されてきた形になっています。
2022.5月に急落していますが、押し目をつけて再度上昇しています。
5月の株価が1,300円ぐらいまで下がった株価が9月には2,800円まで上がっていますので、4か月で2倍以上になっています。
次は、2020.1月~現在までの株価の推移です。
キレイな上昇トレンドを形成しています。
2022.9.12につけた2,799円が過去最高値で、前回高値を更新しています。
しかし、その後急落しており、現在値は2,272円(最高値からマイナス527円)となっています。
短期の移動平均線にぶつかっているところですが、ここで反発・上昇されないと、もう一段下げてくる可能性があります。
下がった場合、中長期の移動平均線あたりかキリのいい2,000円ぐらいでもみ合うのではないかと想像できます。
いずれにしろ、ファンダメンタル的にはいいので株価が下げ止まったところで押し目買いをしたいところです。
分散投資ができる人は、今の時点で少し買って、次の壁となる2,000円あたりで再度買っていくのが投資戦略としてはいいのではないかと思います。
ちなみに、これは中長期での保有を見越しての売買タイミングです。
個人的には会社の成長性、売上・利益・利益率などから考えると2~3年で3,000円は超えると思います。
会社を応援することにもつながりますので、購入したら1年以上保有する気持ちでよく吟味して買うことをオススメします。
まとめ
- 売上・利益面は絶好調
- 増配しており、配当+売買差益の両方を狙える
- 家賃保証以外の分野に参入しており、今後の成長性も高い
- 短期的に株価が下がっているので、押し目買い推奨
- 現在値&2,000円ぐらいでの分散投資がベター。
私は楽天証券で株式投資をしています。
楽天ポイントで投資ができるし、アプリも使いやすいのでオススメです。
つみたてNISAやiDeCoもサクッと無料で始められますよ♪